| 作者 | 浦賀和宏(おっぺ)
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| 公的データ | 階段から落ちて昏睡状態になってしまった女性をめぐり集められた3人の青年。3人は核シェルターに閉じ込められ、そこから出る条件は彼女を突き落としたのは誰なのか告白することだった。同時に外では完全犯罪の計画がメール交換で進行。ラストで明らかになるあまりにも異常な「切断の理由」。そして……！！(おっぺ)
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| 感想文等 | これを再読する直前に、岡嶋二人「そして扉が閉ざされた」も再読していたものだから、一部の設定条件の近似にクスリとしてしまったけれど、もちろん後発のこの作品の眼目は、岡嶋二人のそれとは違っている。
再読なので、一番のネタかもしれない「浦賀が女性」という、一番のネタかもしれないけれど一番ありふれている部分はもう事前にわかっていた。だから、それがどう工夫して書かれているかに再読の面白味の１つはあった。けれど、たとえば「博が北澤である」とか全体が逆転構造であるとか、優しい夢オチであるとか、その辺はきれいに忘れていたので、今回も楽しく読むことができた。
それにしても、浦賀と亜矢子の交情シーンはちょっと官能的過ぎないかという気もしないではない。私には充分刺激的過ぎて、そして、別にいやではなかったけれど、忌避する人もいるかもしれない。
でも、それでも、やはり、これは優しい話ではあるのだろう、と、そう、思う。(おっぺ)
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