語る「万華鏡」

(プロジェクトA)

プロジェクトA(ぷろじぇくとえー)

項目名プロジェクトA
読みぷろじぇくとえー
分類アクション映画

作者
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  • 公的データ
  • ジャッキー・チェンの代表作で、ジャッキー映画のナンバーワンに本作を挙げる日本のファンは多い。激しいアクションもさることながら、東洋と西洋、時代劇と現代劇が混在する20世紀初めの香港を舞台に、横行する海賊を退治するというロマンあふれる設定も人気の理由だろう。ドジな水上警察(もちろんジャッキーはこっち)の面々がエリートの陸上警察とけんかしながらも、最後には一致団結、海賊をやっつける。
  • 監督: ジャッキー・チェン
    脚本: ジャッキー・チェン エドワード・タン
    出演: ジャッキー・チェン ユン・ピョウ サモ・ハン・キンポー ディック・ウェイ
    ジャッキーのデビュー10周年を記念して作られた作品。海軍警備隊のジャッキーが、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キン・ポーの協力の下、海賊たちと繰り広げる戦いを正に命懸けのスタント(20数メートルもの時計台からの落下シーンでは首の骨を折り本当に死にかけた)満載で描いた超コミカル・アクション大作。
  • 感想文等
  • だって、ジャッキー・チェンとサモハン・キンポーと、ユン・ピョウが揃ってて、最後なんて3人ライダー対最強怪人なんだもん(爆)
  • ○○拳でジャッキーものを楽しみにするようになったのだけど、この映画に関していえば、ジャッキー映画と一般(?)映画とのバランスが一番上手く取れているような気がする。これよりあとになると、だんだんジャッキーならではというところが希薄になっていったのかも。
     この映画では、体面やらを気にした総督を怒鳴りつけるシーン、このあたりがドラマとしての聴かせどころで、それ以外はコメディとアクションをひたすら楽しんでいればいい感じ。サモハン・キンポー、ユン・ピョウと3人そろい踏みで戦う最終シーンなど、難しいことは考えずに見ているのがよい。(おっぺ)
  • 長く渇えていたのは、最初にテレビでノーカット放送され、しかもラストのNG集付きで、全編石丸博也の吹き替え、その上サモ・ハン・キンポーの声はデブゴンシリーズ同様水島裕……というデラックス版だったのに、その後ノーカットでの吹き替え放送はされることがなく、ノーカットだと思えば字幕放送、ビデオ等にも吹き替えはなく……と、全編を石丸博也デラックス版吹き替えで見たい――のに、ということだった。
     最初のノーカット吹き替え放送時に録画をしてはいたのだが、もう二十年も前のVHS3倍録りで、必要に応じてダビングして生き長らえさせていたために、画像はすっかり粒子がボロボロになっている。機会があれば録画し直すなりしたいと思っていて、けれどノーカット吹き替え放送は……という長い年月だった。
     それがやっと、デジタルリマスター版で石丸博也版でと感涙物がリリースされた――と喜んだのだ。
     少し前にテレビでやはりカット版が放映され、ああ、映像はきれいなんだけどなあ……と思っていた。このデジタルリマスター版は当然ノーカットだし、吹き替えの方もと期待していたのだ。
     ところが、ワクワクしながら見始めて、ちゃんと往時の石丸博也版吹き替えだ……と喜んでいたのだが、途中いきなり音声が吹き替えでなくなり、日本語字幕が入った。
     え?、と思った。一瞬、もしや往時の「ノーカット」の触れ込みは誤りで、カットされた部分があり、そこには吹き替え音声が存在していないため、字幕で対応したのか、と思った。
     でも、違った。その字幕パートは、最初のノーカット版ではちゃんと吹き替えで放送されており、少し前に見て残念に思っていたテレビ版でカットになっていた部分が、字幕版に差し替え?されていたのだ。
     また、このデジタルリマスター版のラストにはちゃんとNG集が入っていた。――のだが、ノーカット吹き替え放送では、このNG集の冒頭に石丸博也の、
    「お待ちかね、NG集の時間だよ、みんな見て笑ってくれ」みたいなセリフが、画面のジャッキーに合わせてアフレコされていたのだが、これも今回のDVDでは失われ、ただジャッキーが口をパクパクさせているだけだった――。
     これは……すでにオリジナル吹き替えのノーカット音源が失われているということか? もし現存しているなら、収録されない理由はない。カットされたバージョンの音源しか残っていないのだろう、つまりは……。
     だとしたら、本当になんとも残念なことだ。カットされた部分の吹き替えも、プロの声優の技が堪能できる場面が山ほどあったのだ。
     ここで心配になるのは、この「プロジェクトA」でもそうなら、さらに以前のジャッキー作品の吹き替え音源はどうなっているんだろうということだ。
     先日、新生バージョンみたいな感じで新たに吹き替えし直された「ドランクモンキー酔拳」がテレビ放映されたが、これはこれとして、最初の吹き替えも圧倒的に捨て難い。師匠の吹き替えが故・小方正であり、これがなんとも味があった。新録の青野武も素晴らしいのだが……。そして、最も残念だったのが最初の吹き替えでのテーマソング「カンフージョン」が権利関係のためなのか、オープニングからも劇中からも、さよならしてしまっていたことなのだ。
     いったい、このオリジナル吹き替えの音源は現存していて、いつか何かの機会に例えば「ミスター・ブー」のように再び出会うことができるのだろうか。
     今回のDVDでのショックから、ちょっと悲観的になってしまっているのだが……。(おっぺ)
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