項目名 | 必殺渡し人 |
読み | ひっさつわたしにん |
分類 | 必殺シリーズ |
作者 | |
公的データ | 2 秘密の宴で渡します 3 大元締の前で渡します 4 花火の夜に渡します 5 矢切りの渡しで渡します 6 精霊流しに渡します 7 お化け屋敷で渡します 8 祭り囃子で渡します 9 無縁墓地で渡します 10 湯女風呂で渡します 11 浮世絵の舞台で渡します 12 二人がかりで渡します 13 秋雨の中で渡します 山のあなたの国々も悪が栄えていると言う わからない事ばかりだが わかっている事ただ一つ 許せぬ悪を消す事だ この世とあの世の境の場所で 舟を浮かべて待っている 三途の川の渡し人 キャスト 惣太 : 中村雅俊(忍の長屋に住む「鏡」と呼ばれる渡し人) 大吉 : 渡辺篤史(惣太の隣に住む人足で渡し人。怪力の持ち主) お沢 : 西崎みどり(悲しい過去を持つ大吉の妻で、3話で仲間になる) 鳴滝忍 : 高峰三枝子(蘭学を修めた女医で「鎌イタチの忍」と言われる渡し人) お直 : 藤山直美(惣太の妻、裏稼業のことは何も知らない) |
感想文等 | 中村雅俊の持ち味を活かしていないなあというのは、今回きちんと見直してみてもあまり変わらない。だがそれよりもやはり、高峰三枝子が全く魅力的でない。捨三がそこそこ頑張っているのに(しかし、仕置の際の指のポーズなどは故意にかもしれないが念仏の鉄そのままで、独自の工夫がなく、その結果、ただの劣化コピーだと見える。大吉1号や鉄にあった迫力がないのだ。その点で、明らかなくらい鉄の縮小版だった壱にも負けてしまっている)、高峰三枝子は「裏」でいるときが「表」となんら変わるところがない。ダークな部分がなく、ただの勧善懲悪の存在と同じに見えてしまうのだ。 結果として、この「渡し人」は、他のどのシリーズと比べても、最も一般時代劇と近くなった気がする。いや、「激突!」もかなりそんなだったが、これは時間帯もそうだし、ビデオ撮りということもあった。「渡し人」は、やはり異色の『時代劇必殺』だった――のか? 演技陣はかなり頑張っているので、今一歩物語自体の深さが薄手だったのが残念。 途中からスーパー1が出なくなって、演技力の問題かとずっと思っていたのだが、案外そうでもなかった。金銀の共演も見てみたかったな。(おっぺ) |