感想文等 | 冒頭で、幼いヤズミに声をかける老婦人。「暗いぞ。もっと元気な顔をして、、、ほら、私だってこんなに元気ですよ」――そして、ヤズミに写真の入ったロケットを渡すと微笑んだ。ロケットの写真は一人の見知らぬ少女。。。 そして時は流れ、ヤズミは成長し、地球は怪獣や宇宙人の跋扈する時代を迎えていた。 時空の歪みが出現し、何十年も前にバミューダ海域等で姿を消したタンカーなどがあらわれてくる。町がパニックになるが、そんな中、大正生まれの少女までが姿をあらわす。その少女は、あのロケットの写真の少女に見えた。 もし時空の歪みが消失したなら、この少女はどうなるのか? 一気に時間が流れ込み、年老い、死んでしまうのか。 自分の知る世界もなく、人々もいないのを悲しむ少女をヤズミは懸命に励ます。「暗いぞ、もっと元気な顔をして。。。」。 時空の歪みの原因となっていた怪獣が現れ、ウルトラマンティガも戦うが倒すことはできない。開発した破壊光線を使えば怪獣を倒し、時空の歪みも修復できるはずだが、ヤズミは躊躇する。少女のことが気になってしまう。しかしついに、「さようなら。。。」――光線を放つヤズミ。 怪獣は倒れ、時空の歪みは無くなり、タンカーは姿を消し。そして、少女もどこにもいなくなった。 ヤズミはひとりごちる。「僕が殺したんだ。。。」 しかしやがて彼は思い出す。あのロケットをくれたのは。。。あのときの言葉は。。。
ラストまでの流れが、全て予想できる、けれどその通りに進んでくれるからこそうれしくなれる、そんなエピソード。 だからつまり、「ある日どこかで」と全く正反対の作られ方をした話なわけなのだ、これは。 そして、技巧的な作品の好きな私だけれど、やっぱりこういうストレートな作品も、、、好きなんだなあ(笑)。(おっぺ)
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