感想文等 | 「牢獄無用」が力作でありながら、今ひとつ印象に残らなかったのをさらに挽回するように、アバンタイトル開けからパワー全開に突き進む新仕置人スタンダードな悲哀ストーリー。 いきなりの屋根の男の「そして3年」にも引っ繰り返るし、続く正八、鉄の女買いコミック、さらに鉄の己代松のお金窃盗未遂事件から、己代松による鉄への公開お説教羞恥プレイ、と畳み掛けるように進行する新仕置人チームの濃厚仲良しぶりと、被害者娘と悪人達の仕掛合いと哀切な結末、虎に交渉する鉄と、虎に掛け合いに行く己代松、次々に連鎖する物語がワンシーンワンシーン印象に残る。名作として名前が挙がることはあまりなくても、記憶に残る一本に違いない。(おっぺ)
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