感想文等 | 印象に残らない一編というのが不思議とあって、私にとってはこの話がそれ。「女ひとりの地獄旅」に続いて半次メインの話なのだが、前者に比べてもなんだかパッとしない。 半次の、「こうなったら……俺も仕置人だよ」というセリフや、仕置出陣シーンがいつもの鉄+錠ではなく、なんとも不思議な鉄+半次、と思ったら最後に錠が合流、「念仏……俺もやる(笑)」のシーンとか、ところどころ斑に記憶に残るのだけれど、作全体については非常に朧で、アピールするところがない。仕置自体もすっかり安定しきって「殺すのみ」になっているし、それも特に迫力なく、ルーティンな感じに思えてしまう。 まあ、多分に相性というものかもしれない(笑)。(おっぺ)
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