| 感想文等 | 「元ネタ」の「マジンガーZ対暗黒大将軍」のヒロイックさには、残念ながら不足すぎる気はする。 それはやはり、「マジンガーZ対暗黒大将軍」では、ズタズタになるまで叩き尽くされ、満身創痍に追いつめられるのが、それまで「無敵」であり続けた主人公のマジンガーZであり、そしてそれを救けに現れる全く新しいスーパーロボット・グレートマジンガー、という悲壮感+高揚感がどちらも満たされる「祭り」にふさわしい完成度だった、ということだろう。 この「死闘!暗黒大将軍」では、確かに、暗黒大将軍率いる七つの将軍と戦闘獣軍団が、「それまで闘ってきたドクターヘルの機械獣軍団」よりも圧倒的に強い敵、という設定で登場する。そして、確かに、マジンガー軍団を壊滅に追い込む。しかし、ここでやられるのは、主役のマジンカイザー以外の、いわば「端役」、悪く言えば「雑魚」のロボット達であり、(哀しいことに、グレートマジンガーですらそうなのだ)肝心のマジンカイザーは最後の最後まで出動してこない。そして、いざカイザーが出てくるや、戦闘獣軍団、七つの将軍と、次々にあっさり倒されていくのだ。ここには、正直言ってカタルシスは感じられなかった。「マジンガーZ対暗黒大将軍」の謳い文句で「強い!絶対に強い!」と言われていた戦闘獣軍団、しかし、マジンカイザーの前では、思わず、「弱い!絶対に弱い!」という文句が頭をよぎってしまった。そしてそのまま、マジンカイザーは暗黒大将軍まで倒しきってしまう。 つまり、「対暗黒大将軍」での、「マジンガーZがやられた!」という衝撃と悲しみ、「新しいヒーローが来た!」という興奮と悦びが、この「死闘!」には全く欠けていた、ということなのだ。「いつものように端役の味方キャラはやられた!が、マジンカイザーが来た!(で、勝った)」という、「いつものように」のストーリーが繰り返されただけで、単に敵が機械獣から戦闘獣と変わっただけ、に終わっていたのだ。 せっかく兜甲児の演者をオリジナルの役者の石丸博也にするなど頑張っていただけに、勿体ない、足りない、と残念な気持ちになる。 むしろ、ミケーネとの戦いを終えたダブルマジンガーの前に、ミケーネ以上の強大な敵が現れ、ダブルマジンガーすら敗退、剣鉄也は再起不能となり研究所のガードのチーフとなり、兜甲児は新しい「ゴッドマジンガー」に搭乗して新たな戦いに身を投じる、、、という設定だったというTV「グレートマジンガー」のストレートな続編アニメーションを作ってくれればどんなに興奮し楽しめたことかと思われてならないのだった。。。(おっぺ)
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