感想文等 | これは見応えがあった。 前エピソードで妻を失った貢がいきなり簪を買って研いでいるというのも不気味だけれど(こうしてだんだんおかしくなって、あの最終回の破綻につながるのかもしれないわけか。。。)、何より、テーマ的なもの、『正義の名の元に堂々と行われる悪』『その正義に煽動されるいわゆる一般大衆』『正義の名の元に加害者と化し、そのことにカタルシスを感じる一般大衆』『一緒になって加害者として被害者を死に至らしめる仕留人』という、これでもかという「正義の恐怖」があり、いかにも必殺のエピソードとしてふさわしい。
この「仕留人」の「世のためにて候」は「正義と悪」についてきっちり見せつけてくれるのと同時に、前述の主人公糸井貢の変貌の始まり、被害者側の主人公である婿養子の変貌など、出し惜しみなくつぎ込んでくれていて、これでこそだよなーと嘆息させる。
「仕業人」が暗い重いと思っていたけれど、こう見ると、「仕留人」も負けず劣らず暗いんだよね(^^;)。(おっぺ)
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