志ぐれ城

2002.10


 名古屋を出るときには既に12時を回っていましたが、草だんごさんの情報では、志ぐれ城の一階にラーメン店が有る筈なので、そこでメシにしようと行ってみました。
 国道23号を下り揖斐川を過ぎて桑名市に入ると、遠くにあやしいシルエットが見えて来ました。そして国道258号の分岐の高架を潜り志ぐれ城の駐車場に車を止めて・・・

 直ぐに異変に気づきました。
 
「ありゃ?ラーメン屋、潰れてるよ」

 張り紙によると9/19となっているので、潰れたのはつい最近の事のようですが、人手の入らなくなった建物というのはどうしてこう急速に寂れて行くのだろうか、などと感傷に耽りつつ張り紙を読んでいると「立ち退きの為」などと書いてあります。
 ・・・まさか、この志ぐれ城が取り壊されるのでしょうか?

 あらためて、志ぐれ城を見上げてみれば、四階建ての普通のビルの上に、何故かオフセットして(道からよく見えるような配慮でしょうか)屋上屋型の二層の天守が載っているというミスマッチ感溢れるあやしい城の逸品であります。

 出来れば末永くここに聳えていて欲しいものであります。

 なお、この物件はラーメン店が入る前は志ぐれ蛤・志ぐれ煮の製造直売店だったのですが、その当時の志ぐれ城の看板がきれいな状態で立っていたので、この物件の名前は「志ぐれ城」のままで有ると判断しました。
*残念ながら、志ぐれ城は2003年の1月頃に取り壊されたそうです。関連過去ログ

−情報提供:草だんごさん−


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