*キッコーマン御用蔵*

2002年4月


 野田市駅を降りると目の前にはキッコーマンのマークが、そしてそこはかとなく、いや強烈に匂ってくる香ばしい香り。思わずこう呟いた。
「醤油くせー!」

 事前の調査でキッコーマン御用蔵は江戸川沿いの工場の敷地内にあるということで。西に真直ぐ進めば20分くらいで河川敷に着くだろう、と歩き始めました。
 さっそく分岐です、道なりに進むか真直ぐ西に向うか。西に向います(この判断は間違ってました)しばらく進むと工場が途切れ住宅地へと入って来ました。
 西に向おうにも真直ぐな道が有りません、あっちに曲がりこっちに曲がりなんとか進んでいる状況です。
 歩き始めて20分経過、ここは何処だろう?もしかして全然見当違いの方向に来てしまったのでは・・・自分を疑い始めると進路の振幅が大きくなり状況を余計に悪くしてしまいます。
 それでもなんとか、丘の上から工場と江戸川の堤防が見える所までやってきました。そこから堤防に上り工場の横を北上します。

 5分ほど歩くとそれらしい屋根が見えて来ました。ちょっと遠回りしたようですが、これでようやく・・・
 さっきからずっと小さく見えているんですけど、歩いても歩いても大きくならないんですが・・・見通しが良すぎるのも困りものです、見えてから20分近く歩いて漸く辿りつきました。駅を出てから約一時間かかりました。

−いや、知らない街をうろつくのも結構好きなんです。方向もそんなに違ってないし元の場所にも戻れるから迷ったわけではありません、と強がりを言っておく−


ステレオ写真(平行法)>
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 キッコーマン御用蔵は宮内庁御用達の醤油蔵です。昭和14年に建てられたらしいのですが、なぜ城郭風になったのか不思議な気もします。きっと城好きな人がいたんでしょう(無責任な意見)。
 内部は原則として公開されないようですが、外観は江戸川の堤防から詳細に観察できます。
 天気は薄曇でした、もうすこし雲が薄ければ撮影に適した条件だったんですけどね。

 御用蔵から少し上流に行くと野田橋で、その道を東に向うと真直ぐに野田市駅でした、帰りは30分くらいで済みました。
 なお、分岐を誤った地点は駅から5分くらいの所ですが、キッコーマンの工場内に「もの知りしょうゆ館」という施設も有ったようです。今回は目的が違うので寄りませんでした。
 醤油の工場の横を通るとすっかり出来あがった醤油のにおいのする場所もあれば、大豆を煮ているような匂いのする場所もあり、歩いているだけで製造工程を想像出来ます。


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