<裸眼実体視について>
以下は自分の知識による、ごく簡単なちょっと偏った説明です。より詳細に知りたい方は、「ステレオ写真」「裸眼実体視」等で検索すれば色々なサイトが見つかると思います。
人間は何故物が立体に見えるのか、というと左右の目の視差による部分が大きい。実体視とは写真等の平面のものを視差を利用して実体として見る方法です。そのうちの裸眼実体視は機械を用いる事無く、左右の目の視線を調整することで実現します。
裸眼実体視には左右の目、それぞれで見る画像を用意します(CG等で作成した1枚の画像から実体視できるものもあります)。
目と同様に画像も左右に配置しますが、左眼で左の画像、右目で右の画像を見る方法を平行法、左眼で右の画像、右目で左の画像を見る方法を交差法と言います。
平行法は遠くを見る感じです、画像が目の幅以上に左右に離せない為大きい画像を使えないという傾向が有ります。交差法では画像が手前に浮き上がる感じです、比較的大きな画像を使えます。但し人によって向き不向きがあります、因みに自分は平行法しか出来ません(両方出来る人も両方ダメな人も居る)。
実体視に使う写真は同じ対象物を(その対象物を見ながら)左右にある程度離れた地点から撮影します。1台のカメラで2枚の写真を同時に撮れる専用の機材も有りますが、一般向けではありません。
対象物が建物等の静物であれば、撮影者が移動することで一台のカメラで撮影できますし、人物などが入る場合は二台のカメラを三脚に延長棒などを使用して固定し、ダブルレリーズなどを利用して二台同時に撮影します。
二台のカメラ、または一台のカメラで二箇所で撮影する方法では基線長が任意に設定出来ます。基線長を長く取るほど遠近感が強くなりますが、あまり長すぎると実体に見ることが難しくなります。