*天鷺村周辺探訪記*
(前編)
2002.9
秋田市から国道7号線を南下すると岩城町が有ります。岩城町の一帯は嘗ての亀田藩で、国道7号線から内陸に数キロ入った所に有る亀田という街に亀田藩の陣屋(*)が有りました。
その亀田に「天鷺城」という施設が有ります。が、それ以外にも多数の城風ないし和風の施設が存在するらしく、ネットで調べても把握しきれません。
*)幕末のドサクサに、城主格に昇格した模様なので、亀田城というのも間違いでは有りません。
ということで、東北地方の日本海側を下る旅の途中で亀田に寄って見ました。
国道7号線を走っていると、けったいな看板が見えてきます。一度はその看板に従ってその交差点を曲がったのですが、どうもその看板自体が気になってUターンして戻ってみました(が、駐車スペースが無くてちょっと苦労しました)。
近くでじっくり見るとえらく良く出来たミニチュアです。本物の画像と見比べてもらえば細かいディティールまで完全に再現されている事がお判り頂けると思います。
よく、建物を建てる前に模型を作ったりしますが、それを流用したのでは?と思うくらいです(そんな事はしないでしょうが)。位置的に見て車から見る事を前提としている看板なんですが、それにしては懲りすぎなんじゃないでしょうか。
そこから少し走ると亀田の市街地に入ります。看板に従って天鷺城を目指すと、天守閣が見えてきました。
時間は午前8時過ぎで、まだ開いていない様子です。天鷺城の前にある付近の案内板を見て周辺の全体像を把握してみました。
城址遊園の消されてしまったアトラクションは何だろう?とか天鷺遊園は何故トイレだけ書き込まれているのだろう?といった素朴な疑問を感じつつ、とりあえず余り入る気にならなそうな天鷺遊園辺りを遠目に眺めてみようと南側の山のすそ野の方に歩いて行ってみました。
少年野球の試合がこれから始まる様子のグラウンドの横を通って遊園地「天鷺遊園ファミリーランド」の近くに行き、塀の外から観察してみます。
入場門などが城郭風とも言えますが、それほど強烈な主張は感じられません。まだ、開場前だから余計にそう思うのでしょうが、少々寂れた雰囲気も漂ってきます。
そこから緩い坂道を登って「亀田城に行ってみました。
*亀田城*
前述の通り亀田には岩城藩の陣屋がかつて存在し、現在の亀田城はその陣屋の跡に有るようです。
史実に沿った忠実な再現と言うことですが、石垣はあんまり風情が無い施工ですね・・・
庭は枯山水になってます。
あと、この二階建ての櫓風の建物はよく天守風にするのを思い止まりましたねぇ。ていうか自分的にはちょっと残念のような気もしますが。
ただ、これ本当に史実に忠実な建物なんでしょうか?余り見た事の無い二層櫓のフォルムなんですけど。
二層櫓の裏側
二層櫓の表側
この亀田城は内部が美術館になっていたり、民家を移築した「本格的な」茶室が有ったりするらしいのですが、有料なのでパスしました。
<後編へ続く>