ツッジーさまより切番記念に頂戴したリクエストSSです(^^)
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特別
遊馬がいつからあたしの中で大きな存在になっていたのか・・・。
遊馬の声が・・・そして姿があたしに力をくれる。そして勇気をくれる。
こうして遊馬とのんびりひなたぼっこするのが日課になった
天気の良い日。
ちらりと横を見ると、屋上の屋根にごろんと転がり目を閉じている遊馬。
あたしも同じように横になり、青空を見る。
「なぁ。」
「ん?」
「良い天気だな。」
「そうだねー。このまま寝たいよね・・・。」
「そうだな・・・。日が暮れるまで寝れる自信あるぞ。」
「あたしも・・・。」
こんな他愛のない会話でもあたしは嬉しい。
遊馬があたしの中で、パートナーから特別な存在に変わった日から
毎日あたしはドキドキしていた・・・。
でも、きっと望んじゃいけないのかも知れない・・・。
「お前さ、最近ちょっと変じゃないか?」
「何が?」
「よくわかんねーけどさ、女らしくなったと言うか?」
「そう見える?」
「俺しかわからんみたいだけど・・・。」
「みんなに聞いたの?」
「ああ。みんな「そうか?」って言ってたけどな。」
ばれちゃってるのかな?ひょっとして・・・。
「まぁ、お前も年頃の女だもんな。」
「そうだよ!」
「恋の一つや二つしてるよな!」
「うん。してるよ!!」
「何ぃ?だれだ??俺の知ってる奴か?」
がばっと遊馬が起き上がり、あたしの顔を覗きこむ。
「言わないし教えない!!」
「パートナーだろ?知る権利あるぜ!!」
「何でプライベートな事言わないと駄目なんだよ!!」
「まぁ、最近女らしくなった点は褒めてやる。いいんじゃねーの?そういうの。」
「そう?」
あたしも体を起こす。
「遊馬、一つだけ教えてあげるよ!!」
「何だ?」
立ち上がり遊馬に背を向けて
「あたしの中では特別なんだよ!」
「だから何が?」
ゆっくりとあたしは歩き出す。
「遊馬が・・・。特別・・・だよ。」
小さな声で言ったので聞こえたか聞こえなかったのかはわからない・・・。
でもあたしは振り返ることなく棟内の入口へと向かった。
その直前に、緊急出動の指令が出た。
あたし達は現場に急行する。
プライベート回線で遊馬が言った言葉・・・。
「さっきの話だけどな・・・。俺もお前が特別だよ。」
と・・・。
Fin