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OTOMO KATSUHIRO Comics

SOS 大東京探検隊／大友克洋短編集 2

SOS Dai Tokyo Tankentai

収録作品

タイトル 頁数 初出/再録
SOS 大東京探検隊 32 マンガ少年 '80/4月号
RUN 24 GORO '79/6/28号
SPEED 20 ジャストコミック '82/1月号
猫はよく朝方に帰ってくる 24 ヤングコミック '81/9/9号
危ない！生徒会長 24 コミックアゲイン '79/11月号
訪問者 24 SFアドベンチャー '84/6月号
サン・バーグズヒルの想い出 32 漫金超 '80/春号
大友克洋の栄養満点！(１：腸の陰干) 2 ロッキング・オン '79/4月号
大友克洋の栄養満点！(12：ガリバー) 2 ロッキング・オン '80/4月号
マドロスくん 2 バラエティ '82/2月号
とことんそれまでくん/日常の中の物語 4 アニメージュ 10月号付録
饅頭こわい (37) 2 バラエティ '82/11月号
饅頭こわい (38) 2 バラエティ '82/12月号
上を向いて歩こう 20 ヤングマガジン '85/2/18号
歌謡漫画大全集 (オムニバス単行本)
火之要鎮 9 COMIC CUE Vol.1 '95/1/1号
あとがき（インタビュー形式の作品紹介） 2  
An Exhibition Of The Title Pages 2  

コメント

講談社から発売された短編集第２弾。現在の所最新の単行本です。ここでは '79から '95に描かれた非 SF 系の作品が集められており、非常にバラエティに富んでいます。これもまた、大友克洋のひとつの側面なんですよね。
　やはり特に衝撃が大きいのは「危ない！生徒会長」でしょう（笑)。昔からこの作品はその特異性から「幻の作品」とされていました。僕もここで初めて読んだのですが、いや、ひっくり返りました。ホントに（笑)。大友流のジョークがわかる人は、とりあえず読んでみることをおすすめします。
　また、「大友克洋の栄養満点！(1)」は、初出時のものが収録されています。「マンガ奇想天外 Vol.1」で再録された際には、構成変更の上で着色され、「腸の陰干」というタイトルになっていました。これは、原稿を rockin'on の渋谷陽一になくされてしまった（同人誌「FULL-HOUSE ('80年11月)」のインタビューで言及）ための苦肉の策と思われます。また、ここに収録されているものも、原稿からではなくコピーから起こされたもののようです。

ところで「漫画Ａ」名義の「マドロス君」ですが、あとがきにもあるように、この時期に大友克洋のアシスタントをしていた高寺彰彦、白山宣之両氏とともにやっていたお遊びで、「マンガ奇想天外 Vol.9」にも作品が載っています（双葉社版「ショート・ピース」および「ユリイカ大友克洋特集号」の巻末作品リストではもれている)。そこで大友克洋は「マドロス君」の４コマ１編を描いています (全体の構成、及びそこでの「漫画Ａ」は白山宣之氏で、氏の単行本「少年塔」に収録されました)。

なお、「RUN」は昭和56年に「シャッフル」というタイトルで映画化されました。監督:石井聡互、34分、白黒。オムニバス LD に収録されましたが廃盤。その後DVDがリリースされて、やっと容易に見られるようになりました。
　また「猫はよく朝方に帰ってくる」も、1988年に同名タイトルで短編映画化されました。「不可思議物語」というオムニバス・ヴィデオの中の一編で、三上博、室井滋出演。VHSが販売されていましたが、現在廃盤。

現在も販売されています。

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