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Variety '80

 

OTOMO KATSUHIRO on Magazines

Variety (Jan.- Dec. '81)

Variety '81/01
  • 角川書店
  • 1981年1月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 16. 小島剛夕&小池一夫「子連れ狼」のうば車の秘密」収録

劇画界の金字塔「子連れ狼」のうば車の秘密を徹底解析しています。イラストは4点。作中で登場した(と思われる)仕込み小刀等の仕組みや、勝手に考えた機能の解説をしています。こんなに秘密だらけだったのか(笑)。


  • 角川書店
  • 1981年2月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 17. 吾妻ひでおの描くところの“のた魚”“輪廻の蛇”ほかいっぱい」、4コママンガ「イワンのバカ」収録

この回は読者からの要望に応え、吾妻ひでおの「不条理日記」と「メチルメタフィジーク」に登場する不思議なキャラクター(?)の数々を解説しています。序文の太字は「サー、吾妻ひでおのヘロをヘコする!」となってます (意味不明)。イラストは13点。多いですね。中身を描いてますが、うーむ、よくわからん。

Variety '81/02

また、同号には高信太郎の「四コママンガ入門」があり、そこに「イワンのバカ」(「GOOD WEATHER」収録) が収録されています。これが初出です。1頁目には原稿を頼んだ4人(大友、南伸坊、矢吹申彦、高野文子)に原稿催促をするマンガがあり、大友克洋は子供を抱きながら「すぐ取りに来い!」と言っています。それと、地方紙「吉祥寺新聞」に載ったという話もありますが、これは大友さんの完全なる創作で、要するに冗談だそうです。だまされてました(爆)。


Variety '81/03
  • 角川書店
  • 1981年3月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 18. 作者インタビュー付きいしかわじゅん「パンクドラゴン」」収録

吾妻ひでおときたら、いしかわじゅん (抗争の歴史を知らない方は、80年前後の SF マンガ誌を読もう)。この号で連載を打ち切られた(?)作者にインタビューしながら、パンクドラゴンの解説をしています。イラストは3点。なお、この回は例外的に、いしかわじゅんの「PUNK DRAGON」に収録されています。


  • 角川書店
  • 1981年4月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 19. つげ義春「ねじ式」よりパノラマねじ式遊園地」収録

見開きをいっぱいに使って、「ねじ式」等のつげ義春の代表作の代表的なキャラクター、場所を組み込んだ「ねじ式遊園地」の俯瞰図を描いています。かなり気合い入ってます。メメクラゲってこーゆーのだったのか、とか、不思議な汽車の動力はこーなってたのか、とか、発見がいっぱい。なお、微妙に2色です。

Variety '81/04

Variety '81/05
  • 角川書店
  • 1981年5月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 20. 松本零士「銀河鉄道999」“999”の秘密ほか」収録

銀河鉄道999大図鑑と題して、機関車の内部や、松本零士 SF の特徴であるメーター、車掌さんの服の中身を解説しています。また、各停車駅にあるであろう「GKIOSK (銀河キオスク)」の販売品目の解説もあり (これがおかしい)。しかし、当時の銀鉄ファンを意識しているようで、「カミソリ送ってこないでね」と何度も書いてます。


  • 角川書店
  • 1981年6月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 21. 前谷惟光「ロボット三等兵」」収録

古い作品が題材です。ロボット三等兵の図解をしています。真空管中心の中身には時代を感じますね〜。その他、今では笑ってしまうような仕組みを、マジメに解説しています。

Variety '81/06

Variety '81/07
  • 角川書店
  • 1981年7月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 22. 久松文雄「スーパージェッター」」収録

これまた古い作品が題材です。今から約千年先の未来の世界からやってきたスーパージェッターくん、その持ち物を解説!かなりテキトーなイラスト多数!あんまり面白くないギャグ満載!‥‥時間がなかったんでしょうか。


  • 角川書店
  • 1981年8月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 23. 楳図かずお「ヘビ少女」ヘビ少女の見分け方ほか伝授」収録

恐怖マンガの第一人者、楳図かずおの代表作である「ヘビ少女」シリーズから、「なんとなくヘビ少女、そのクリスタルな世界」を紹介。ヘビ少女の見分け方から、ろくろ首とヘビ少女の違い、ヘビ少女になるための小道具等など、多彩な世界が紹介されています。アウトドアでのヘビ少女感覚の楽しみ方としては、作者自身がウワバミに噛まれた時のイラストが紹介されています。一部なげやりなのはご愛敬。
 なお、この号のニュース・コーナーでは「童夢」「I.N.R.I.」他一連の作品に対して「日本漫画家協会賞」の優秀賞が与えられたことが報じられています。

Variety '81/08

Variety '81/09
  • 角川書店
  • 1981年9月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 24. あさのりじ「発明ソン太」」収録

またしても古い作品から。指定ながら4色で紹介されているのは、60年代の発明ブームに乗って人気だった「発明ソン太」に登場するロボット犬「マイクロ」と発明自動車「ソンタラビット63」。どちらも詳細な解剖図つきで、色々なギミックが詳しく解説されています。うーん、元のマンガを読んだことないからわからない‥‥ (^_^;)。でも、イラストはかなり気合いが入ってます。


  • 角川書店
  • 1981年10月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 25. ひさうちみちお描くとこのルーツ“山本さん”家の場合」収録

ぐっと新しいところで、関西ニューウェーブの一翼を担った作家、現在はバラエティ・タレントのひさうちみちお氏を取り上げています。マンガ奇想天外誌上で展開されたロボット一家「山本さん」の系譜と、さらに遡ってロボットの創世記からのロボットの系譜を解説。また、山本家3代目の三郎氏の解剖図付き。

Variety '81/10

Variety '81/11
  • 角川書店
  • 1981年11月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 26. 鳥山明「Dr.スランプ」ドドンガドン&にこちゃん大王」収録

更に新しく、(当時) 最新の「Dr.スランプ」から、不思議な生物「ドドンガドン」の図解およびその進化の過程の解説、そして異星人「にこちゃん大王」の解剖図が掲載されています。その詳細な解説は必見!‥‥しかし、よー考えますねぇ(笑)。


  • 角川書店
  • 1981年12月号
  • AB 版
  • 定価 330円
  • 「饅頭こわい 27. 佐藤まさあき「影男」の無音拳銃の巻」収録

またまた古いマンガから。「影男」なんて読んだことありませんが、佐藤プロは知っています。この回はその「影男」の中の一編に出てくる「無音拳銃」にまつわる謎を考えながら、「無音拳銃」の構造を予想。内部構造の描写は全くない(と思われる)にもかかわらず、詳細な予想図が描かれています。ちなみに、新たに描かれたイラストは2点のみ。時間がなかったと思われます(笑)。
 なお、巻頭にある作家の近況報告では、奥さんとともに「レイダース〜」の試写会に行った時の様子が報告されています。

Variety '81/12

コメント

あまり保存されている雑誌ではないので現在は入手困難ですが、映画雑誌を扱う古本屋で見つけられることがあります。

 

Variety '82

 

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