ひとりからはじまった
1994年8月25日 第一刷発行
著 者 落合恵子
解 説 広瀬 隆
発行者 若菜 正
発行所 株式会社 集英社
印 刷 広済堂印刷株式会社
収録エッセイの一つ「そのTシャツ、脱いでみませんか?」(P144)を読んでハッとした。「不完全犯罪」収録短編「糸くずの男」の主題に通じるような気がしたからだ。工業製品のように教育された日本人の意識は自分自身を無にして集団に迎合していく。工場で大量生産される化繊衣料、それが自分の肉体と一体化して脱げるような意識ではない。糸くずの男は自ら糸くずと一体化することに快感をおぼえているようだ。そんな人間心理(日本人)を批判しているのか?。広瀬はこれを言いたかったのか?
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