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ゴールデンエイジ3読了

半笑いできるほど仕事が忙しく、
その現状に耐えかねて食事休憩の合間を縫って360版TF2を起動したら、
ついに伝説の日本人部屋(※)に招待してもらえましたYeah!!

で、そのマッチで、よりによって自チームで唯一のメディックが
僕という状況で、回線不調のため切断……ッ!!
そのままXBOXLiveに接続できない状況に...orz
もーなにコレ、不運すぎる。

※:日本人しかいない部屋。
  なにが凄いってーと、日本語が通じる事。


【パフォーマンスレポート】
ファイル 78-1.jpg
メディック31p、最長生存11:51に更新!
ユーバー5回、アシスト18回とかなかなかなモノですが、
制圧5回とか凄すぎて笑ったw
このプレイ動画を取ってないのが一番笑えたww

ただ、まあ、ポイントなりレポートについては、
Dustbowlなんかでチームの力量さが大幅にあるという
いわゆるレイプ状態の時にモリモリ稼げるので、
スコア高いゲームが必ずしも良いゲームとは限らんのよねー。

メディックのプレイ時間が25時間になりそうですが、
ソル、デモ、スカウトといった前線クラスのスキル不足が悩みどころ。

ちなみに360版のフラグムービーではこんな感じ。

そうだな。
こんなに巧く動けませんので、僕はメディックでいいです。


【E3まとめのまとめ】
みんなDICEき!ミラーズエッジが日本でも発売するそうですが、
相変わらず主人公[フェイス]がアジアン隅田にしか見えません。
ということで、日本版CMではアジアン隅田が採用されると思います。
思いっきり高いトコロで隅田が「無理!ゼッタイ無理って!!」と
ADやPに抗議するカットから一転してプレイムービーが流れるとか。

あとバイオニックコマンドーが。
http://www.gametrailers.com/player/37623.html
どこに行くのかハッキリしてて好印象ですw


【ゴールデンエイジ3-マスカレードの終焉-読了】
21世紀のSFを『ハイテクで武装して古典を再発見』と
定めるとすれば、これは、まさにその極北と言えるかと。
理想であり傑作ではない、という言葉どおりの極北w

上巻[幻惑のラビリンス]、中巻[フェニックスの飛翔]と比べ
作者にコマがそろったらしく生き生きとした文体が好印象。
何故コレを上巻の半分ぐらいで出してくれなかったのかと
悔やまれるほどですが、この下巻[マスカレードの終焉]にて
ようやく登場人物の存在意義が強く強調できた形となってます。

主人公ファエトンは衝動が故に、フィアンセのダフネは愚鈍が故に、
そして厨性能と評判のアトキンスは義務が故に、
『行動で己が証を立てる者』として、
思慮と寛容(つまり自重しろwww派)が支配する彼等の世界
[黄金の普遍]を巻き込んでいき、ゴールデンエイジにおける最大の敵――
 奇しくも、現在のSF界における最大の敵――と立ち向かうのが痛快すぎる!

その最大の敵とは、『恒星間進出の必要性』。
実は80年代からこの問題が根付いてて、NASAが尽くヘマやらかした
おかげで宇宙のロマンを失ったSF作家は、結果として
テクノロジーに走りサイバーパンクが生まれたワケですが、
結局は現代までもソレを引きずってる形となっています。
  ソレ以前は『地球に住めなくなるから宇宙進出!』だったのが、
  今では『ナノアセンブラーあれば大丈夫!!』という感じ。

ポストスペースオペラはこの問題をシンギュラリティ
(主に自己改良するAI)でクリアしたワケですが、
ゴールデンエイジではシンギュラリティを迎えた後、
太陽系内に留まり続ける事を選択した[黄金の普遍]での物語。
つまり、シンギュラリティという便利な大イベントを使わずに、
宇宙進出の必要性について明快な解答を出したのです。

超文明を描く事で定評のあるバクスターでもなしえなかった
この難問についてエレガントな解答を導き出した――これだけでも、
あのうんざりするほど分厚いゴールデンエイジを読了する価値が
あると思います。個人的にはフェルマーの最終定理に匹敵する価値。

  いやあ、ほんま、正直、ここ3年ほど抱えてた問題が
  こーゆー形で解答が出てくるとは思わなかった。
  でも、二度とこの解答は使えんわw 即ネタバレしすぎるww

ちなみに本文はものすごい陰謀説が延々と繰り広げられます。
そしてラストはものすごい[デウス・エクス・マキナ]でした。
問題なのは、そのデウスエクスマキナが、伏線に基づいて成されたことかと。
 ※:取って付けたように神様が降臨して解決するのではなく、
   そして[超展開]するのではなく、登場人物の全てを
   (そして読者を)完全に騙しきった確信犯。
   つまりデウスエクスマキナではなく――言葉が見つからないので、
   本文で用いられた単語が最もふさわしいと思う。
まあ、なんっつーか、一年に出るラノベが600冊を越える昨今、
生まれてこのかた300冊(図書館含めて400冊)ぐらいしか
本を読んでいないので読書家とは申せませんが、それでも、
こんなにすごいアレを目撃したのは始めてです(汗

結局はスペオペなんだよねー。
主人公はアウトローで人類の希望 兼 世界の反逆者で、
ヒロインは愚鈍ながらここ一番で頼りになり、
心強い味方と共にハイテクで武装して、
邪悪な敵の野望を打ち砕くべく地図を広げて思案して、
作戦が思い通りに行かずピンチに陥ったら最後は友情パワー!

ただ、それを、はるか未来の超文明におけるアイテムで
やってのけてる、徹底したバカっぷりがなw

前述したとおり、傑作ではないが理想。まさに極北。
SFファンとしては必ず一度読んで、
キツネにつままれたような気分を味わうべき本だと思います。

[必読書]認定。

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