左肩を押さえている大下の息は、かなり上がっていた。
ミスはミス。
それも、かなり単純なミス。
けれど、左肩に打ち込まれた銃弾は、いやでも大下の意識をこちら側に止めていた。
押さえた傷口から、ぽたりと血が滴り落ちる。
足下のアスファルトに、小さな紅い花が咲く。
「あははは・・・は・・・」
痛みに顔を引きつらせつつ、自嘲気味に笑う。
そして、大きく息を吐き出し、力を込めて歩き出す。
「ぐぅっ・・・」
痛みはそのまま、生きている証。
これが失せれば、多分、そのまま・・・墜ちる。
足でなくて、良かったと、また口元に笑みが浮かぶ。
何となく、ワンシーンw
白山羊 2006.12.10-23:02 Edit
フムフム…これまた、情景が浮かびます
静かな、夜の倉庫街(街の路地でも可)の隙間に、頼りなく歩く……
顔は少し蒼白で、たまに襲う眠気…
気を付けてないと、意識が刈り取られてしまいそうな痛み
危ないシーンが、やっぱり似合う
それって大事かも……本人は大変だろうけどねww