じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2007年12月分
今月読んだマンガリスト:4冊 |
◎NICE! は特に良かったと思う作品 |
週刊少年チャンピオン2008年1号 月刊コミックラッシュ2008年1月号 週刊少年チャンピオン2008年2+3号 週刊少年チャンピオン2008年4+5号 |
週刊少年チャンピオン 2008年4+5号 |
2007年12月27日発売 |
秋田書店 260円 |
▼範馬刃牙:板垣恵介 うーん、ピクルくんのお食事は人間である烈海王よりも 保護動物にしたほうが興味深いんですけどねー。 絶滅寸前のシベリアトラを生贄に捧げて、食い尽くしたその後、 次はどんな動物を犠牲にさせるのかのほうが世間にとっては見物だと思うけど。 ▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次 大沢木一家が、大鉄のタクシーに乗って家族旅行。 そもそも5人乗りの車なのに7人で行くことにかなりムリがありますが、 そのムリを通り越した大沢木一家の自動車コントはおもしろかった。 タクシーのボディが簡単に外れたり、大沢木一家が中からボディを支えて 足を出してドタドタ走ったりするシーンは、ラジカルコメディと呼ぶにふさわしくおもしろい。 ▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊 初っぱなからトムくんは2008年も凶気に彩られた1年を 読者に約束してくれるそうで・・・ でもそのセリフはトムくんより阿鼻谷センセのほうが似合うんじゃないかと思う次第。 それはともかく、真世のダイステクニック解明のカギはちらほら窺えたものの 根本的なトリックの正体が分からないまま、 とうとう1200度の鉄鍋がトムくんの頭上30センチにまで迫ってきて超危険な状態に。 しかし、トムくんは、真世が4ゾロのジャッジを成功させた時に何かに気づいた様子。 死中に活路を見いだすとはまさにこのことで 勝つためなら自分の指をも切断するトムくんが 頭上30センチにまで鉄鍋が迫ろうともギブアップすることはないでしょう。 しかも勝つヒントを得たのならなおさら。 でも、頭上30センチの鉄鍋をどう克服するんだろ・・・ ▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお 結局、芹沢戦を終えて鉄に剛の真意は伝わりませんでしたが、その腕っ節に惚れ直した様子。 ケンカバカにしてみれば、あのバトルを見て燃えないヤツはいないってことなんでしょうね。 鉄には、剛がケンカを楽しそうにやっているように見えたらしいですが、それはどうなのかな? 確かにケンカで得た強さは大切な仲間のために大いに役立ってはいるけどね。 ・・・で、一見するとこの話は丸く収まったような気がしますが、 剛の正体が知れ渡る危険性はまだ収まっていない。 新章突入といってもこの話がその前口上になっているのかもしれない。 ▼侵略!イカ娘:安部真弘 イカ娘、ふとしたことから1万円を手に入れ、栄子と共に商店街へと繰り出し、 前回同様、課外勉強の回(?)と相成りました。 イカ娘は結局、千鶴に罠(?)にハマってイカの大好物である 業務用エビをありったけ買って終了。 壁の修理費に当てたところで、他に行く場所もないので 食うために金を使ったイカ娘の判断は一応正しいと言えよう。 ▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中 ・・・・・・・・・(固) いやはや、なんと言いましょうか、粋な着こなしだかなんだか知りませんが 美星にはとりあえず下着はキチンと着用しろ!!!!!と 言いたくなりますなー。 着物姿で下半身露出、しかも大事なところがうまい具合に梵天みたいなので隠された 美星の姿がアホ丸出しで、見ているこっちも頭が悪くなりそー。 たまりませんなー。 いや、この女、マジでバカだよ。 もう小さい子じゃないんだからそんな姿で町中走ったら 変質者と間違われてお巡りさんに捕まっちゃうぞ。 ▼現代怪奇絵巻:根本尚 男性編は、作者もオイラも男性だけあってやっぱり親近感を覚えますね。 他の便器が空いているのになぜか隣で小便される。 そしてその後、ナニを覗かれるというコラボが完成するわけです。 これは男性にとっての裏常識っすね。 |
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2007年12月29日 土曜日 |
週刊少年チャンピオン 2008年2+3号 |
2007年12月13日発売 |
秋田書店 260円 |
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次 大鉄のヘビースモーカーネタですが、 吸い殻や煙でクリスマスを演出していたのが見事だったなあ。 特に吸い殻と煙でできたクリスマスツリーならぬ“スイガラスツリー”はインパクト強! まさに未成年者お断りのクリスマスと言っていいだろう。 ・・・といっても子供達はたくさんいたけど。 ▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊 サイコロの目を自在に予言し、操れる真世には、実は暗い過去があった。 真世の手のやけど跡は幼少時代に父からの折檻を受けた時にできたもの。 さらに暴力を振るう父から逃げ、苦労の末に探し当てた母からも見捨てられてしまって、 こんな両親のもとじゃあ、娘の頭がおかしくなって毒草マニアに落ちぶれてしまうのも 無理はないなと思った。 サイコロを操る魔力もこうした両親から受けた境遇から得た能力なのか。鬼だな。 でも、真世の過去がトムくんの心理的尋問によって暴露されてしまったことによって 真世の魔力にも隙があることが証明されてしまった。 が、そのトリックは未だ分からずじまいなので いつものようにトムくんのトリック暴きに期待する。 しかし、1200度の鉄鍋は実際頭上何センチまで熱さに耐えられるものなのだろうか? 残り1ポイントとなった場合、頭上から鉄鍋の距離はたった10センチになるので そうなった場合とても熱さに耐えられそうにないのだが・・・ まあ、そうなる前にトムくんが決着をつける必要はあるでしょうね。 ▼侵略!イカ娘:安部真弘 夏祭りで縁日に繰り出したイカ娘。 そこでイカ娘は迷子になって泣いたりして世話を焼いてますが、 金魚すくいで遊ぼうとしている栄子達に金魚の命を弄ぶ行為だと 逆に栄子達にサラッとツッコミをいれてみたり 栄子達もいつの間にかイカ娘が 心の中まで侵略されている(=心の中に住み着いている)ことに気がついたりと、 縁日がイカ娘にとっても栄子達にとっても いろんな意味でお互いを理解し合う教育の場となったようです。 おもしろいですね。 ・・・故に、イカ娘には焼きイカを売っている出店を是非見てもらいたかった。 あ、いや、それを見たときのイカ娘を想像するだけでもとても残酷だから、 やっぱりイカ娘の目を覆った栄子の判断が正しいのかな(汗)。 ▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお 芹沢は武器を使っても、弱点を攻撃しても 剛の鬼神のごとき強さの前にぶっ倒れてしまいました。 そのバトルっぷりはまさに兄・猛を彷彿させるということで 皆の気持ちが剛の正々堂々とした腕っぷしに惹かれていく。 ・・・が、却って剛の圧倒的な強さと同時に 特服の正体も知れ渡ってしまう事態にならなきゃいいですけどね。 まだまだこれでこの話を終わらせないとなると 特服の正体の核心に迫る話に進行していきそうな。 ヤバそう。 ▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中 さくらは、いくら着る物がないからといって、なんとちくわを着てしまうとは。 エッチを通り越してもはや下品なものにしか見えない ちくわとなったさくらを巡って、犬とネコとカラスが取り合いしているのもすごいけど、 やはりためらいもなく、ちくわを着てしまうさくらのほうがインパクトあるなあ。 ぜひカラーで見てみたかったよ。 ▼鉄鍋のジャン!R:西条真二 秋山ノオトに書かれた料理は時代遅れだと 多数のサイフォンで酢豚を作り上げようとする佐藤田。 でも、調理道具でもないもので料理を作られても「うまそうだ」という感じがしない。 正直、化学調味料や○○パウダーやら○○剤などを使用した お湯を注いで3分レベルの酢豚しか作れないんじゃないかという 印象しか持てないのですが・・・ でも佐藤田のことですから、もちろん奇をてらっただけではない 本格派の酢豚を作ってくれるとは思いますが、 サイフォンでうまい酢豚が作れるとは想像できんなあ。 進化しているどころか進化しすぎてますよ。 ▼獅狼(しろう)ラビット:増田英二 なんつーか、救いようがないですね、兄妹ともに。 獅狼がバスジャック犯と勘違いされてテレビに出てしまったのも もとはと言えば妹がマリアンヌを空高く投げ飛ばしたことが原因なのに 妹はそんな哀れな兄の姿を見て顔色一つ変えず・・・ なにせ獅狼に負のオーラが漂いすぎな上に、 妹もただひたすら獅狼をうざがっていじめてるようにしか見えないから素直に笑えない。 マイナスの相乗効果でプラスになることはあるんだろうけど、 この作品はただでさえマイナス要素が多すぎるのに 輪をかけてマイナスを大きくしている感じ。 要するにダメダメ。 ▼現代怪奇絵巻:根本尚 美少女の絵が描かれたカイロなんてあるのかよ・・・ 確かに「あっためてあげる♡」というイメージにはぴったりだが、 なぜか邪(よこしま)なものを感じるなあ・・・ せめて子供が喜びそうなマンガのキャラなら問題ないのだが。 |
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2007年12月17日 月曜日 |
月刊コミックラッシュ 2008年1月号 |
2007年11月26日発売 |
秋田書店 490円 |
前月号同様、のー先生の「おまたせ!ピース電器店」目当てで購入。 ▼おまたせ!ピース電器店:能田達規 後編はピース一家が滅多に休まない店を休んで 北海道旅行を思いっきりエンジョイするお話。 最初は、店のことが気になって旅行なんぞに興味がなかったケンタローが ふとしたことから機械いじり好きの虫が働いて、 あっという間に旅行お楽しみグッズ(?)・透明メットくんを作り上げて家族旅行を満喫する。 乗ってる物が消えて透明になることで得られる爽快感が誌面を通して伝わってくる。 これはケンタローならずともピースオヤジを始めとする 誰でも心ワクワクさせる遊び心満載のアイテムだ。 父子そろってこのアイテムで家族を巻き込んでの北海道旅行はピース一家&読者にも楽しめて またまたおまピーならではのアットホームコメディが満喫できた回だった。 個人的には前編より好感の持てるステキなお話です。NICE! で、先月号の重大発表というのが、これまでいろんな誌面に掲載されていた 能田達規の作品を集めた単行本が刊行されるとのこと。 おお、これはうれしい重大発表ではないか。 違う出版社の読み切りをまとめて1冊の単行本にするなんて夢のまた夢の話なので これまでも、のー先生の作品が載っている雑誌を購入しては切り取って クリアファイルに保管していたのですが まさかそれらがまとまって単行本化されるのはうれしい限り。 タイトルは「おまたせ!ピース電器店」で、発売日は2008年1月7日。 幻のあかまるくんも載っているので、のー先生ファンのみなさんは絶対買いましょう。 オイラも買います。 さて・・・、前回の電車マニアの女の子が主人公のマンガは読み切りだったし もう今月はおまピー以外に読める作品はないだろう・・・と思っていたらありやがった。 ▼学園革命伝ミツルギ:原作/河田雄志・作画/行徒 少子化による学校閉鎖が余儀なくされる今の世の中、 このマンガの舞台となる波亜怒雲(パードゥン)高校も例外ではなく、 生徒会長の美剣散々(みつるぎちるちる・高3)を始めとする 生徒会の面々が学園存続を賭けた革命的な学園イベント企画によって 入学希望者を増やすべく奮闘するという涙ぐましい学園物語。 ・・・なんて堅苦しいお話じゃなくて、 今回のお話を読んだ限りでは、その斬新且つバカバカしい学園イベントを ひたすら堪能するギャグマンガ。 マラソンや登山遠足のイベントのねらいを トイレ我慢大会と同等とする副会長の中二階堂くんの発言がおもしろかったです。 帰宅部殺しと悪名高いマラソン大会のダークなイメージ (確かにマラソン大会は、お楽しみなイベントじゃないよね)を払拭すべく 生徒会のみなさんが出す様々な知恵も笑えましたね。 最下位になってしまった生徒は自宅の部屋を校内テレビで中継されてしまうマラソン大会って・・・(汗) ただでさえ心臓に負担がかかるスポーツなのに、さらに負担がかかりますねえ(苦笑)。 全体的におもしろかったです。単行本4巻まで出てるのか・・・ 知らなかった。 ※次点・なおざりダンジョン 魔球回廊編 |
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2007年12月10日 月曜日 |
週刊少年チャンピオン 2008年1号 |
2007年12月6日発売 |
秋田書店 250円 |
▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊 トムくん、果敢に真世の6ゾロのジャッジに挑むも 3つ目のサイコロで、真世が予言したとおりの最悪の5を出してしまって失敗! 真世のトリックを暴く代価にしても払いすぎだー!! しかし分からない。 なぜ真世はこうも自分が投げたサイコロの目を意のままに操り、 かつ、トムくんのサイコロの出目まで予測してしまうのか? 今のところポイントとなる点は、戦いの舞台が石炭採掘所であること、 真世の手にやけど跡があること、 トムくんのサイコロの出目は予測できても 出目をコントロールすることまではできないということくらいだ。 それらを考慮してもサイコロの出目を操作するのはどう考えても不可能。 あとは真世の毒草マニアの趣味を活かして、どこかで毒草でも燻してるんじゃないのか? 煙を吸うと催眠や幻を見せる効果がある毒草を使って観客もろとも トムくんをはめてると考えるしか・・・ ▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中 ヒツジがさくらのサンタパンツ(=尻)に 「メリークリスマス」と言っているシーンが微笑ましくも笑えた。 今回の話で一番クリスマスらしく思えた場面。 ▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお ブチ切れした芹沢に集中攻撃される剛に鉄の激励が。 剛の気合いが鉄に伝わり、そしてまた鉄から剛にはね返って精神を復活させる。 いわゆる気合いの伝染による相乗効果が生まれている。 剛の並はずれた強さの所以はそんなところにあるのか。 痛みのストッパーが外れた芹沢とは根本が違うやね。 剛は1人だけで孤独に闘っているわけではないのですよ。 ▼侵略!イカ娘:安部真弘 そんなの興味ないでゲソ! 私はただ栄子と千鶴の恥ずかしい写真を 撮りたいだけでゲソ! 思いっきり笑えた。 悟郎に「女性の水着姿を撮りにくるヤツらがいるから海水浴場では撮影禁止」と言われて 言い返すセリフじゃないだろそれは。 あと、ムダに撮りまくった海の写真もイカ娘にしてみれば 愛を込めて撮ったふるさとの写真だそうで・・・ イカ娘が本当に海がふるさとなのかどうかも疑わしいだけに これも笑えましたね。 ▼鉄鍋のジャン!R:西条真二 秋山ノオトに書かれていること全てに目を通したと宣言した佐藤田と 酢豚料理対決をすることになったジャン。 もし佐藤田が言ったことが本当なら 一応、ジャンの父&祖父VSジャンの全面対決という形にも取れる。 でも佐藤田の性格から考えたらそんなカッコイイもんじゃないな。 どちらも自分の料理で相手を叩きのめすことだけを考えた いつもの毒のある料理対決が展開されることだろう。 ▼ストライプブルー:原作/森高夕次・作画/松本幸太朗 アー坊はレギュラー陣相手に5イニングパーフェクトを達成していたのか。 キャプテン曰く「タイプの違う2人のピッチャーと同時に対戦させられる感覚」になるのだそうで、 実際にも投球の度にピッチャーを代えられちゃたまったものじゃないので アー坊の両刀投げは、より強力な武器に発展していると考えていいでしょう。 関口とのバッテリーの相性も良く、彼らの活躍をもっと見てみたい気にさせる。 ▼みつどもえ:桜井のりお 杉崎ママさんは娘からみつばの痴女ぶりを聞かされているのにもかかわらず みつばに会うなり何かを期待するが如く心ウキウキさせるとは・・・ 大体、デパートに鞭を買いに行く子供がいてたまるかっ!! 杉崎さんは「ママの珍しい物好きは異常」だと言っていますが あれはどうみても珍しい物好きの類ではない。 杉崎家は母子揃って病んだ家族だなあ・・・父親は大丈夫か!? ▼獅狼(しろう)ラビット:増田英二 獅狼の妹は獅狼の心の拠り所・マリアンヌちゃんを利用して 徹底して兄を嫌って排除しようとしているなあ。 短期集中だけに近い将来このマンガが終わる頃には マリアンヌちゃんはボロボロな姿になってるかもしれんなあ。 哀れマリアンヌ。 ▼コトノハ学園:佐藤将 うーん、まあ当時違法ではなかったアスベストを 自宅に使うという美作の着眼点はうまいと思います。 少なくとも毒が回ったシオリが次の事件で 何事もなかったかのようにいきなり元気に復活してしまうよりは 美作の方が漫画家としての才能アリです。 ▼現代怪奇絵巻:根本尚 映画に限らず、テレビでもCGを気にする人っていますよね。 オイラも最初はアニメでキャラがCGっぽい動きをするのが 妙に気になってましたよ。 |
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2007年12月7日 金曜日 |