| 作者 | 西澤保彦(おっぺ)
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| 公的データ | ここはどこ? 何のために? 誰によって? 荒野のただ中にある謎の「学校」に、犯人当ての実習で幽閉された6人の子供たちが立ち上がった。待ち受ける試練。驚愕の企み。そして1人の新入生が登場し…。(おっぺ)
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| 感想文等 | タイトルの意味は読み終わっても不明だけれど。。。
１つ、個人的にわかったことはある。
なぜ私はミステリを好きなのか、また、叙述トリックを好きなのか。それは、前からわかっていたことではあるのだが、「意味」を「認識」したい、したかった。。。。からなのかもしれない。
これだけではまだ言い方は不足だ。
自分が間違えていたこと、気づかないでいたこと、あるいは、知っていると思っていたこと、思いこんでいたこと、考えもしなかったこと、、、そういった様々なことものたちに、「実はこうなんだよ」と、そういう「回答」「解説」「解釈」をしてくれるから、、、そして、それが、その「驚き」が、たとえほんのちっぽけなものでしかなかったとしても、なぜかそれが私には、、、
この作品でいえば、「真相」それ自体も驚きを与えてくれるのだが、そのものが眼目なのではない。
『ミズ・コットンの献立はどうしてあんなに味気ない内容のものだったか』
これは、伏線というものだ。しかし、回答そのものより、真相そのものより、この「思いこみ」が覆されたとき、そこに私は感動とも快楽ともよろこびとも言えるような言えないような、そんな幸福感を感じているのだ。
あっ、そうだったのか。。。。！と。
これを感じ続けていたいから、しかし、日常社会では感じ続け難いから、だから、ミステリを読み、特に、こうした反転を最大級に駆使する叙述ものを読むのだ。
いつでも私は求めている。「誰か僕を驚かせてくれないだろうか」と、そう、三原順「はみだしっ子」のグレアムが求めていたのとは、決して重なる程度のものではないのだろうけれど。(おっぺ)
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