項目名 | 仮題・中学殺人事件 |
読み | かだいちゅうがくさつじんじけん |
分類 | ミステリ小説 |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | 「仮題・中学殺人事件」。「盗作・高校殺人事件」。「改訂・受験殺人事件」。たぶん、のちのち延々と続いたこのキリコと薩次のコンビの物語の、最初の3部作(だろう)の3冊目、「改訂。。。」を1番最初に読んでいたはず。 ミステリの遊びの部分というモノにとても魅かれていて、「読者が犯人」「犯人と探偵と被害者が同じ」など、辻真先の「ネタ遊び」をとても楽しんでいた。 この「仮題・中学殺人事件」のネタは、「読者が犯人」。この手のネタには初めて出会っていたはずで、とても興奮して読んだんじゃなかったろうか。 なんだこりゃあ、という声もあとからあちこちで見かけたけれど、僕にはとても面白い仕掛けだった。。。 ジュヴナイルのはずの割りに、「処女」とかいう言葉がひょいと出てきて、刺激的とも感じたはず。 「頃で」と「頃に」の違いはピンとこなかった。今でも来ていない。 ずっと頭に残っていたフレーズがある。最後の、(チトニヤ……チトニヤ・スペシオサ)。何かというと、このフレーズが浮かんできた。とてもせつなくなって。。。 今回読み返して涙モノになってしまったのは、。。。「出前におくれて、ごめんよ……」。 謝り続けなければ、生きていけない。そんな人がこの世の中にはいる。(おっぺ) |