語る「万華鏡」

(「幽霊鉄仮面」に書き足す)

作者	横溝正史
公的データ	ガランとした新日報社の重役室に一人取り残された折井は、所在なく部屋の中を歩き廻っていた。すると、窓の外から奇妙な口笛が聞こえてきた。不思議に思った折井が窓を開け、身を乗り出した時である。ブーンと風を切る音がしたかと思うと、彼は悲鳴を上げてのけぞった。彼の胸には鋭利なナイフが深々と突き刺さり、そこからまっ赤な鮮血が！　恐るべき殺人鬼幽霊鉄仮面。その正体を知った同僚の記者折井を目の前で殺害され、三津木俊助は怒りもあらわに復讐を誓った……。　サスペンス豊かに描く傑作長編推理！
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