語る「万華鏡」

(「さらば愛しき魔女」に書き足す)

さらば愛しき魔女(さらばいとしきまじょ)

項目名さらば愛しき魔女
読みさらばいとしきまじょ
分類アニメ

作者
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  • 公的データ
  • 「ルパン三世」第1シリーズ第3話。
  • 世界的に著名な理論物理学者ハインライン博士(核分裂)と助手のリンダは、某国に拉致され、とある小島にいた。二人はこの島にだけ生息する花を精製し、ミサイル超爆液を研究していた。だが、研究の過程での人体実験により、リンダは花がなければ生きてゆけない身体に変身してしまっていた。偶然、街でリンダに出会ったルパン次元はこの島を訪れ、二人の秘密を知り、脱出を試みるが…。
  • 感想文等
  • 青ルパン」を思い返したとき、いつも一番心にしんみりときて、〈これのないルパンは物足りないんだ……〉と感じていたもの、それがこの「さらば愛しき魔女」のワンシーン。
     あまりに印象強かったので、ずっとラストシーンだと思い込んでいたのだが、見返してみると、このあと敵の首魁を倒したり、不二子とドタバタを見せたり、エンディングは中村家コントのような締め括りだった――たぶん、自分の中で、あのワンシーン以降はいわば「残務処理」でしかなく、記憶に残っていなかったのだろう。
     そのワンシーンというのは、この回のゲストヒロイン・リンダが斃れていくのを、上空から凝然と見つめるルパンなのだ。
    「この花を、〈第三の太陽〉を守って、ルパン。私は、この花がないと生きていけない体なの」
     キラー・イン・キラーズなるギャングが狙う、高エネルギーを産みだす花〈第三の太陽〉を前に、そう語っていたリンダ。作中では、リンダが助手をしていた博士の研究により、手違いから「リンダは魔女になってしまった」というだけで、「この花が無いと生きていけない」ことの具体的な説明はない。
     あまりに危険すぎるからと、〈第三の太陽〉は博士の意志で燃やされ、滅んで行く。
     それを見つめながら、リンダもまた斃れていく。
    〈第三の太陽〉が燃える……私の命も燃える……
     そんなリンダをルパンは戦慄の表情で見つめる。
    (花だ……リンダが散って行く……)
     このシーンのルパンの表情が、他に代替のきかないまでに心に残っている。(おっぺ)
  • 作者
  • 作家・監督等
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