語る「万華鏡」

(「証人に迫る脅しの証言無用」に書き足す)

証人に迫る脅しの証言無用(しょうにんにせまるおどしのしょうげんむよう)

項目名証人に迫る脅しの証言無用
読みしょうにんにせまるおどしのしょうげんむよう
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺商売人」第15話。(おっぺ)
  • 感想文等
  • タイトル通りに進んで行くプロット……と思いきや、いきなり占拠される正八の小屋。こういうサブプロットが活きてくるのも、もはや新次を差し置いて主役級の(笑)正八ならではだろう。半次捨三達では今一つインパクトが欠けていたかもしれない。
     実際、主水との絡みなどの点から言えば、単に仕置そのものを遂行していないというだけで、新次よりよほどメインのキャラクターと言えてしまうだろう。
     そんな正八のことを主水は言い捨てる。
    「馬鹿な野郎だ。そんなだから、いつまでたっても使いっ走りしかできねえんだ」
     まるで、いい加減にそろそろ一人前の殺しのできる仕置人になってほしいかのようだ。そして、おせい新次正八救出に賛同しようとしない。「あいつもさんざん好き勝手生きてきたんだ。もう十分だろう……」
    「どうしてもタダ働きはしたくねえ。危ねえ橋は渡りたくねえ。そういうんだな」
     そう言い募る新次に、襖を閉めて、その向こうから一言答える。
    「その通りだ」
     この時の主水の胸中は、新次おせいには判らないだろう。
     主水にとって正八は、新仕置人チームの最後に残ったたった1人の仲間だ。本当ならすぐにでも助けに行きたいはずだ。
     しかし、何度こういう事態で苦渋を舐めたことだろう。1人を助けるために、逆に何人もの仲間を……
     あまり期待もしないで見始めた回だったが、商売人たちの、というより主水の物語のひとつとして、仕置場面の演出も含めて、かなり上位に入る佳作回だった。(おっぺ)
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