語る「万華鏡」

(「深夜の密使」に書き足す)

深夜の密使(しんやのみっし)

項目名深夜の密使
読みしんやのみっし
分類ミステリ小説

作者
  • ディクスン・カー
  • 公的データ
  • 少年時代からデュマなどを愛読していたカーは、パリ遊学当時、歴史小説の習作を試みていたという。1934年、『黒死荘の殺人』や『白い僧院の殺人』を発表した年、彼はまったくの別名で1編の歴史長編を発表した。この知られざる作品を、題名を変え、ディクスン・カー名義にもどして再び世に問うたのが本書である。歴史ものの原点ともいうべき注目作。
     時に、1670年5月、チャールズ二世が英国に帰還して10日後のこと、紳ロデリック・キンズミアは遺産請求の件でロンドンに上った。ヨーク・ハウスでバッキンガム公にお目見得のつもりが、一人の騎兵の隊長に絡まれ、これがもとで殺人事件、果ては国家的陰謀に巻き込まれてしまう。見初めた美人女優との逢瀬もままならぬうち、英国国王からフランスに密書を運ぶ役目を仰せつかった彼を待ち受けるものは何か? そして殺人者の正体は? カー、十八番の歴史物!
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