項目名 | いちばん初めにあった海 |
読み | いちばんはじめにあったうみ |
分類 | ミステリ小説 |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | ただ、北村薫の「私」たちが、勿論のように隅々まで理想を与えられているのと比べると、「ななつのこ」のヒロインは、いきなり最初のページからざらっとした「本物の女性」のナマさ加減というものを感じさせて、それで、何となく居心地の悪さをも感じさせられた。。。 ミステリとしての「謎」性についても、どうしても「本家」北村薫と比較しがちになってしまい、私はあまり加納朋子さんのよい読者とは言えないようだ。。。 それでも、感性が今のような状態の時には、いっそ本家に比べればある意味不器用なほど「へた」なこの小説が、ラストシーンでどうしても涙腺を緩ませてしまう。 「つまらない」言葉がとても胸を「つまらせる」ときがある。それは、その言葉が必要なときだからなんだろう。。。? * 併録のこの少女は「麻子」だったんだろうか?(おっぺ) |