語る「万華鏡」

(菊香る)

菊香る(きくかおる)

項目名菊香る
読みきくかおる
分類ミステリ小説

作者
  • 鮎川哲也(おっぺ)
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  • 公的データ
  • 三番館シリーズ」の1篇。「サムソンの犯罪」に収録。(おっぺ)
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  • 感想文等
  • ああもったいない、という感じ。もう少し枚数があればもうひとひねり入れていたんだろうな。そしてもっと快作になっていたはず。
     双子トリックであることを早々にばらしながら、それを逆手にとっての名作には、もちろん西村京太郎殺しの双曲線」があるけれど、まあ、あれは長編だし、同じ形では語れない。けれど、読者の読みの先を先をと取っていく手の打ち方は見事なものだ。菊アレルギー一本で終わってしまったので、今一つ「とどめ」に欠けたのがいかにも残念。初期の枚数なら、もう一手が望めたんだろうなあ……
     それにしても、この作者の文章のユーモラスなのには相変わらず感動する(笑) 今回は特に、冒頭からいつもの探偵が出てくるせいもある(いきなりだから、しばらくの間、本当にいつもの彼か、それとも同業の別人か、怪しんでしまった。「読みすぎ」だなあ)。東川篤哉に精進を期待したい(TT)(おっぺ)
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