語る「万華鏡」

(キリオン・スレイの敗北と逆襲)

キリオン・スレイの敗北と逆襲(きりおんすれいのはいぼくとぎゃくしゅう)

項目名キリオン・スレイの敗北と逆襲
読みきりおんすれいのはいぼくとぎゃくしゅう
分類ミステリ小説

作者
  • 都筑道夫(おっぺ)
  • 公的データ
  • アメリカからやって来た、青い目の銭形平次。なまけ者だが、旺盛な好奇心で事件の謎を解く、自称詩人のキリオン・スレイ―"恐ろしいことが起こりますよ。ぬえの鳴く夜だけではありませんが鳴いても…"ニューヨークで再会したキリオンと翻訳家の青山は、旅行グループのなかの亜絵香から、奇妙な殺人予告の手紙を見せられた。同じ頃、東京のマンションでは、この手紙を書いた真理が殺されていた。つづいて死体発見者の男も殺害された…。キリオンの推理が冴えるユーモア本格推理。(おっぺ)
  • 感想文等
  • 読み始めましたー。
     やはり長編だし腰を据えてかかろうという気持ちがあるせいか、昔の気分が少し甦ってきたかな?
     この「キリオン・スレイの敗北と逆襲」は、『小説推理』だったかに連載され始めて、それで私はもしかしたら初めてこの雑誌を毎月買い始めたんだったような気がする。あっ、キリオンの長編だ、と飛びついて。。。高校生だったなー、確か。
     で、毎月楽しみに読んでいて。。。特に、「中の天神、はなっかけ!」というキリオンの叫びで終わった回なんて、「お゛お゛ー!」という興奮があったっけ。。。
     連載時はこの「エピローグ」がなくって、キリオンが犯人に××なところで終わっていたので、あっ、こういう終わりかたするなんて、最初の部分での作者の口上は1つのミスディレクションだったんだな。。。なんて思ったんだ。
     なんかねなつかしい。。。(おっぺ)
  • >  連載時はこの「エピローグ」がなくって、キリオンが犯人に××なところで終わっていたので、あっ、こういう終わりかたするなんて、最初の部分での作者の口上は1つのミスディレクションだったんだな。。。なんて思ったんだ。

     ここ、どういうことかというと、雑誌連載時は、キリオンが、証拠がなくてどうしても捕まえることができない犯人を、仕置人よろしく殺そうとする場面で終わっているわけ。
    つまり、となると「探偵イクォール犯人」の変形になって、キリオン・スレイシリーズもうこれで打ち止めやん。。。!という驚きにつながってた。
     ところが、連載第1回目では話の途中で作者の口上が入ってて、「これはキリオン・スレイものの最初の長編です」って、言ってるわけ。「最初の長編」っていうんだから、第2,第3の長編とかがありそうで、この長編がキリオン最後の事件となり、探偵イクォール犯人の変形で。。。なんてことは想像もしようがない。つまり、ミス・ディレクションだろう、と思ったのだけど、今思うと、まあ、考えすぎだよね(^^;。
     あー、ちなみに、その後今現在に至るまで、キリオンものの第2の長編というのは書かれていません(^^;。都筑さん、結局ミス・ディレクションじゃないかあー(おっぺ)
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