語る「万華鏡」

(遠まわりする雛)

遠まわりする雛(とおまわりするひな)

項目名遠まわりする雛
読みとおまわりするひな
分類ミステリ小説

作者
  • 米澤穂信
  • 公的データ
  • 神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集、待望の刊行。
    【目次】
    やるべきことなら手短に/大罪を犯す/正体見たり/心あたりのある者は/あきましておめでとう/手作りチョコレート事件/遠まわりする雛
  • 感想文等
  • 前作「クドリャフカの順番」が今ひとつ楽しめなかったのだが、今回は短編集、そして時系列は「氷菓」進行中から「クドリャフカ」後まで跨ぎ渡った1年間、かなり興味深く読み進められた。
    普通は、この手の連作は極力時系列順に読みたいと思っている。アダルト・ウルフガイしかり、涼宮ハルヒしかり。けれど、この短編集について言えば、これはこの位置――「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」に次ぐ4冊目にあって、よかったように個人的には思う。
    そして、心地よく読めていった、その最後に、「手作りチョコレート事件」で、ああ、この古典部シリーズは、もともと苦いものだったな、と思い出させ、表題作のラストで心をほぐす・・・
    やっぱり、このシリーズは好きだ。いつの間にかに。そう思っている。
    いや、うしさん、千反田えるは萌えキャラなんてレベルじゃないと思うよ?(おっぺ)
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