語る「万華鏡」

(チェリーブラッサム)

チェリーブラッサム(ちぇりーぶらっさむ)

項目名チェリーブラッサム
読みちぇりーぶらっさむ
分類青春小説

作者
  • 山本文緒
  • 公的データ
  • 中学二年の実乃は四年前に母親を亡くして、今は父親と姉・花乃の三人暮らし。初めはショックから立ち直れなかったけれど、ようやく元気を取り戻したそんな時、突然父親が早く帰宅して、「会社を辞めた」という。原因は姉が補導されたこと……またしても新たな試練が訪れた!
    何気ない日常のなかで揺れ動く家族と、淡い恋の予感。少女の成長を明るくドラマチックに描いた、山本文緒のルーツともいえる傑作長編。
  • 感想文等
  • 山本文緒さんの「チェリーブラッサム」。
    文緒さんの作品は、「恋愛中毒」以来相当嵌って読んでいたのだけれど、「ファースト・プライオリティー」でちょっと停滞したかな。寸景ばかりでフラストレーションという感じになって……。
    文緒さんが「少女小説家」だった頃の作品やそのリメイクは一部を除いてはそんなに読んでいなかったので、今回きっかけがあって読んだ「チェリーブラッサム」、ちょっぴりミステリ風味のジュニア小説という感じ。ただ、やはり山本文緒だなと思うのは、主人公がいろいろ感じたり思っていたりしたことが、途中、実は一方的な判断だったり思い込みだったりということが露呈していく部分。これ、わりとジュニアものとか、ライトノベルだと、存在しない転換だと思ったりする。
    主人公の思いは最後まで基本的に正しく、悪人は悪人、いやな相手はいやな相手、たまにそれが変わる場合があっても、それは主人公側の原因や責任にまで至ることは殆どなく。。。
    この「チェリーブラッサム」にしても、あまりトコトン突き詰めてはいないけれど、主人公の年齢からして当然か。「はみだしっ子」ではないんだから(笑)。
    永春さんが探偵役として発動するのかと思っていたら「脇固め」で終わったので、ちょっとびっくりした(笑)。「ココナッツ」という続編があるそうなので、こちらも読んでみよう。(oppe)
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