語る「万華鏡」

(白蝋仮面)

白蝋仮面(はくろうかめん)

項目名白蝋仮面
読みはくろうかめん
分類ミステリ小説

作者
  • 横溝正史
  • 公的データ
  • 「わっ、あんな所から血が……」 探偵小僧の御子柴進が悲鳴を上げた。懐中電灯の明りに照らし出された廊下の隅には、底から赤黒い血が流れ出ている大きなセメント樽が!
     宝石王一鶴平老人の屋敷で起きた事件の捜査中、怪盗白蝋仮面の部下の大男をみかけた三津木俊助と御子柴少年は、懸命に後を追った。だが、工事中の地下室へ逃げ込み、袋のねずみとなったはずの大男の姿はどこにも見えない。取り逃したと思った時、進が樽の異変に気づいた。俊助が中をあらためると、背中をナイフで刺された大男の死体が出て来て……。
     変装の名人で神出鬼没の怪盗白蝋仮面と、三津木俊助、御子柴少年との対決を描く傑作。
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