項目名 | 砂漠 |
読み | さばく |
分類 | 青春小説 |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | 「事件」は起こり、犠牲者が発生し、謎も(一応は)存在する。しかし、こんなのはミステリでもなんでもない。 だから、もし「ミステリ」の冠を付けて売られていたなら、文句の一つも言わなくてはならない。 が、読み終えて今、なんの文句もない。ありがたいことに、どこにもミステリなどと謳われておらず、こちらもそんなことは期待しないで読み始め、そして読み進めることができたからだ。 感想は瞬間で書ける。 面白かった! 文体というか語り口。キャラクター。とにかく面白かった。 強いて言えば、語り手の北村のキャラクターだけ平凡と言えば平凡だった――が、これは別のキャラクターの視点から見れば、また違って見えるのかもしれない。 だから――ちょっとだけの小編でもいいので、他の人の視点から書かれた部分を読んでみたいかなとは思う。 たぶん、読み手に一番近いだろうはずの北村が、あの友人達にとって、どういう友人として存在しているのか、それを……(おっぺ) |