語る「万華鏡」

(鈴蘭事件)

鈴蘭事件(すずらんじけん)

項目名鈴蘭事件
読みすずらんじけん
分類ミステリ小説

作者
  • 島田荘司(おっぺ)
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  • 公的データ
  • 奇人で天才の御手洗潔が、五歳の頃遭遇した事件を描く。
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  • 感想文等
  • メフィスト」掲載作品。どうも、ミ−ハー・シリーズ(^^;という感じの出だしにはやや引いてしまった。。。「異邦の騎士」の思い出があるものだから、里美さんに振り回されている石岡の様子にはどうも違和感が出てきてしまう。
     それでも、御手洗のセリフなど、島田荘司だなあ。。。という部分のほうが勝っていて、、、

     「おじさん、それはもう知っているよ」
     キヨシは静かに言った。その様子も少し悲しげだった。
     「ぼくはもうよく知っている。でもそのこともよく考えないとね。子供だっておんなじなんだ、弱い立場にいると、そうなりやすいんだよ」

     「弱い立場に置かれればか、本当にそうなんだろうか……。」

     エンディングの石岡の心情は、40を越えた男の心情としては情けないものと思うムキもあるかもしれないけれど。。。けれど、私にはよくわかることなのだ。。。


     ミステリとして見たなら、推理クイズレベルのものだとは思う。。。ガラスのことはごくごく当然のことだし、鈴蘭のことは、小学生の頃、「学習」だったか「科学」だったかの読み物で全く同じトリックが。。。(^^;(おっぺ)
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