語る「万華鏡」

(仕事人VSオール江戸警察)

仕事人VSオール江戸警察(しごとにんたいおーるえどけいさつ)

項目名仕事人VSオール江戸警察
読みしごとにんたいおーるえどけいさつ
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺スペシャル。
  • 今月のホームドラマチャンネル必殺スペシャルは、「仕事人VSオール江戸警察」。去年から今年にかけて毎月一本やっているスペシャルの中でも、一番楽しみにしていた話だ。リアルタイム放映時には、田村亮氏がかっこいいということしか印象に残っていなかったが、それ以外にもなかなか役者が揃っているじゃない。どうして憶えてないのかなぁ。自分の記憶力が不思議。
     これ、言ってみれば最終回をスペシャルでやっているようなものだよね。仕事人たちのディテールの積み重ねがあれば、もっと面白く見られた話じゃないかな。奉行所に仲間ふたりを殺されるなんて、レギュラー放送でもなかったハードな展開。なかなかよろしい。
     ただ残念というか時の経過を感じるのは、仲間が捕まっても主水がぜんぜん苦悩する様子がないこと。市松巳代松が捕まったときにはあれほど悩んでいたのに、ずいぶん達観しちゃったよね。裏稼業が長くなったせいで、仲間の死に対する耐性ができてしまったのかな。そこをきちんと描いてくれれば、大傑作になったのに。
     でもそれは唯一の瑕瑾で(けっこう大きいことだけど)、全体としてはかなり完成度が高い。やっぱりゲストが充実していると、満足させてくれるよね。主水が正面から敵陣に乗り込んでいくのも、かなり珍しいのでは。この頃になると、他のメンバーがあらかた雑魚を片づけた後で主水が現れて、敵の親を殺すというパターンだったもんね。できるなら、敵が主水を見て「あんたが仕事人だったのか!」と驚いてくれればもっとよかったのに。エンディングの「あかね雲」にも熱くなりました。
     ところで、今回出てくる鶴は、前回の「勢ぞろい仕事人!」の鶴と同一人物なのかな。別に同一人物でもおかしくないけど、殺し技がずいぶん違うね。
     それと、大出俊氏演じる水野越前守が「仕事人か」と呟いたとき、「お前だって仕業人だろ!」と画面に突っ込んだ人はぼくだけではあるまい(笑)。(貫井徳郎氏の日記より)
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