| 項目名 | 屋上物語 |
| 読み | おくじょうものがたり |
| 分類 | ミステリ小説 |
| 作者 | |
| 公的データ | |
| 感想文等 | シリーズ探偵の連作の場合、「探偵はどうしていつも怪事件に遭遇するのか」というギャグというかツッコミがあるのだが、そこに切り込んだ作品なのかと思ったから。 読んでいて面白かったのは、裏表紙にも書いてあった「連鎖ミステリー」の部分。 けれど、それだけなら、この場所にこうして書こうとは思わなかったろう。。。 第1話「はじまりの物語」も相当暗い話だったが、まだ客観視というか突き放して「読者」でいることができた。 問題は第2話「波紋のあとさき」から。 ここで出てきた「るりちゃん」という娘さんは、続く第3話でも出てくるのだが、まずこの第2話ラストシーンでの科白は胸に響いた。 「思い出があまり多すぎると、つらいですから」 わかるよね。。。 。。。そして、第3話。 これはもう、泣くしかないじゃない。。。? そんなつもりで読み始めたミステリ小説じゃなかったのに。。。 それはないよ。。。と思う。 第2話がこうして。。。そして第3話がこれかい。。。? 他にも、「残る」科白はいろいろあった。 「冗談じゃない! 俺たちはちょっとふざけることはあるけど……」 「おまえさんたちにとってはおふざけでも、相手にとってはそうじゃないかもしれない」 「そんなこと、知るかよ!」 「よく聞くんだ!」「ヒトってものは、どれほど小さなきっかけでも爆発的に殺意や悪意を抱くことのできる動物だ。その是非や有無を決定するのはおまえじゃない。おまえが作った小さなきっかけで、傷ついたと感じる人間がそれを決めるんだ」 この科白に異論を持つことはできる。けれども、この正当性も判る。 そして、第1話の被害者である少年の、最終話での状態についても、それは。。。 けれど、やはり戻ってくる。この第3話。。。 そのために。。。まるで第2話が置かれていたようじゃないか。 これが。。。現実だとしても。それは。。。(おっぺ) |