語る「万華鏡」

(θは遊んでくれたよ)

θは遊んでくれたよ(しーたは遊んでくれたよ)

項目名θは遊んでくれたよ
読みしーたは遊んでくれたよ
分類ミステリ小説

作者
  • 森博嗣(おっぺ)
  • 公的データ
  • 「S&M」シリーズVシリーズ→「四季」4部作に続く、Gシリーズの第2作目。(おっぺ)
  • 感想文等
  • 黒岩博士だなあ……というのが、読了後最初の印象だったのだが、いったいこの類いのプロットの「オリジナル」はなんだったろう、と思ったりした。
     しかし、実際のことはともかく、思い返してみて一番インパクトもあり、見事だと思ったのは、やはりホッグだったろう。
     クリスティの「ABC」は、ブラウン神父の言う「賢い人は木をどこに隠し、死体をどこに隠すか」を日常に応用したわけだが、ホッグはそれを現実的に応用したわけだ。叙述の上手さもあって、久しぶりのヒット本格と感じたのを覚えている。
     黒岩博士もこのシータも、もはや、ああ、あのパターンね、になってしまっているのは仕方がない。
     シータでのプラスαは勿論あの名前たちの登場だ。つまりは単品でのミステリとしての興趣は薄く、シリーズとしての行く末によりかかってはいる。
     当初シリーズかと思われたのが、2作目のここですでに海月及介が後衛に入ってGシリーズの名が冠されている。また何か企んでいるのは確かだろうが、さて……。(おっぺ)
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