語る「万華鏡」
(妖盗S79号)
妖盗S79号
(
ようとうえすしちじゅうくごう
)
項目名
妖盗S79号
読み
ようとうえすしちじゅうくごう
分類
ミステリ小説
作者
泡坂妻夫
(おっぺ)
公的データ
芸術を愛し、血を見ることの嫌いな神出鬼没の怪盗S79号―。その手口は摩訶不思議と言うほかはなかった。観客の見守る舞台の上から、小学校の運動会場から、美術館から銀行から、警察の厳重な警戒をあざ笑うかのように、次々と予告通りの名品を奪い去ってゆくのである。果してS79号とは
何者
なのか?奇想天外の連作推理。
(おっぺ)
感想文等
言ってみれば「
ルパン三世
」的な連作なのだけれど、初読の際「あっ!」と思って印象に残り続けたのが、二宮刑事の最後の「
裏切り
」の「
理由
」。連作の中でこそこそ出されていて、まさかそれが最後の土壇場でこうなるとは。。。という伏線的な扱いの妙。こういうところが、ミステリなどの本を読んでいてうれしい場面。
もっとも、二宮はこのとき
一種の
催眠
状態
で、あとで
正気に戻り
はするんだけれど。今回再読するまで、二宮はまじめに
裏切ってた
と思いこんでました(笑)。それほど印象的だったんだねー。
(おっぺ)
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