語る「万華鏡」

(超光戦士シャンゼリオン)

超光戦士シャンゼリオン(ちょうこうせんししゃんぜりおん)

項目名超光戦士シャンゼリオン
読みちょうこうせんししゃんぜりおん
分類特撮

作者
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  • 公的データ
  • 1996/ 4/ 3〜1996/12/25放送 全39話
    キャスト
    涼村 暁 : 萩野 崇

    楽天家で女好き、いつも金に困っている私立探偵・涼村 暁は、事件を追って偶然、特務機関S.A.I.D.O.Cが開発したクリスタルパワーを身体に浴び、はからずもシャンゼリオンに“燦然”する能力を身に付けた。S.A.I.D.O.Cは、闇次元界に生息する闇生物たち「ダークザイド」の人間界侵略を阻止すべく、暁にシャンゼリオンとしてダークザイドと戦うよう協力を依頼するが、“正義のヒーロー”としての自覚がない暁の行動に振り回され続ける。そして暁の前に現れた黒岩省吾こと暗黒騎士ガウザー。黒岩は、滅亡へと向かう闇次元を捨てて人間界に君臨するため着々と手を打ち続ける。
    ダークザイドとシャンゼリオンの戦いの結末は?
  • 感想文等
  • お気に入り!
    ・第1話は、ほとんど吹き替え版Mr.BOO!第一作。
    アギトがよかったので、同じ脚本家のものを見てみました。
    ・役者ってすごいなあ
    ・注目!
    ・燦然!
  • 観てみようかなと興味を持ったのは、ネット上での書き込みを読んでのこと。
     たぶん、『仮面ライダーアギト』を放映中のことで、あまりにその『アギト』が面白かったので、作り手のことを検索してみて、辿り着いたのではなかったろうか。
     物語の設定やキャラクターなどに、さして「それは面白そうだ」と感じられるものはなく、だからわざわざ観てみたいと思うタイプの作ではないようだった。が、たぶん2ちゃんねるだったと思うが、リアルタイムでの感想スレッドで、「シャンゼリオン最終回」についての喧々囂々侃々諤々の書き込みが凄かったのだ。
     完全なネタバレ式の書かれ方になっていなかったのも、興味をそそった。「主人公が負けて終わる」「二つの並行世界」、うーん、なんだか在り来たりの終わり方ではなかったようだ。アニメならトリトンの昔から強烈なバッド・エンディングが各種用意されていたが、特撮ヒーローでいったい何が為されていたんだろう……
     そしてとうとうビデオをレンタルして観てみたのだった。
     なんだ、これは。と思ったのは、第1話を観て、アフレコ(吹き替えではないわけだが、映像ができてから音声は後で改めて当てたらしい)があまりに浮いていて、まるでタレントの吹き替え映画を観ているようだった点。最初にシンクロしたのが吹き替え版の『Mr.Boo!』。主人公3人を広川太一郎・ビートたけし・きよしで吹き替えた伝説的な代物で、プロフェッショナルの広川太一郎はともかく、ツービートのアテレコは剥離感覚一杯で、まあでも映画が映画だから逆に異様な面白さを醸成していた。
     『シャンゼリオン』第1話を観ての第1実感が『Mr.Boo!』だよ、これ。だったのだ。
     主人公のキャラクターがだいたいオチャラケで、2枚目のいい男がそのままMr.Booを演じている感じだった。こういうキャラクターが変身ヒーローだというのは多分前代未聞だったろう。
     ギャグは上滑りな感じだし、もしリアルタイムでこの第1話を観ていたなら、やはり続けて観ようとはしなかっただろう。ただただ、最終回のサプライズ・エンディングのためだけに引き続きレンタルする本格ミステリマゾの私であった(笑)。
     それでも不思議なほどに、だんだんこのヒーロー・パロディの物語が面白く感じられるようになっていった。きっかけとなるエピソードがあったようでもない。ただ、いつの間にか気に入っていたのだ。
     ギャグ、パロディ、メタがどんどんエスカレートしていき、そして迎えた幕引……。
     なるほど――。
     なるほど……。
     確かに、「どちらが?」と決定してほしくなるエンディングだ。
     そして――。
     感じる切なさは、いつの間にやらシャンゼリオンの世界を心地よく感じるようになっていた証拠だっただろう……。(おっぺ)
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