| 公的データ | 模範刑務所で2週間の心理実験の被験者を求める新聞広告を目に留めたタレク。かつては敏腕記者だったが今はタクシーの運転手をしているタレクは、この実験をレポートし記者として復活しようと、早速申し込むことに。面接に合格し、タレクを含む20人の被験者が集められて実験は開始された。実験用に用意された刑務所内では被験者たちが看守と囚人に分けられた。はじめは皆、お金だけもらってさっさと終らせようと遊び半分で実験に参加していたが、1日経つか経たないかの間に、被験者たちの態度に変化が現れ…。
1971年にスタンフォード大学心理学部で行われたこの実験は、2週間の予定だったのが7日間で打ち切られ、以後この実験は実施禁止とされた。本作はその実験の結果を忠実に再現している。ドイツ人の手でドイツを舞台に作られた映画という事からナチズムのことが頭によぎるが、本作はナチスのやった行為は極悪人だったからなのではなく、普通の人でもそのような状況に置かれると、残虐な事も平気でやってしまう可能性があることを示唆している。また細部はフィクションのところもあり、心理サスペンスとしても一級の物語に仕上がっている。(tato)
監督: オリヴァー・ヒルシュビーゲル 脚本: ドン・ボーリンガー クリストフ・ダルンスタット マリオ・ジョルダーノ 出演: モーリッツ・ブライブトロイ クリスチャン・ベルケル オリヴァー・ストコウスキ ヴォータン・ヴィルケ・メーリング ユストゥス・フォン・ドーナニー
スタンフォード大学心理学部ではある実験をするため、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトと誰もが考えていた。しかし、実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して、「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく……。
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