感想文等 | 特にすごいトリックがあるわけでも。。。特にすごい物語があるわけでも。。。特に。。。 特に何がというミステリではないのだけれど。。。 そして、初めてこれを読んだ頃の私は、ほとんどサプライズ・エンディング至上主義だったので、普通なら、このミステリについては、「特に気にかけるところ無し」のフォルダに入れて忘れてしまっているはずなのに。。。 なぜか、不思議と頭に残ってしまっていたのだった。。。 そして、今、読み返してみて、解説にもあるように、つまりはこれはクリスティの「普通小説」だったのだろうと。。。 29章最後のポアロのセリフがとても印象的だったので、最初、これで幕かなと思ったら、次の章があったので、これは蛇足じゃないかなどと思いながら読み進んだ。 そして。 ヘンリエッタの、クラブトリー婆さんへの言葉で、不覚にも泣けてしまいそうになったのは不思議なことで。。。 なぜなのか、分析してしまうのは、きっと意味がないことなのだろう。。。(おっぺ)
円熟。
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