感想文等 | 前回、久しぶりのマルミスト・オフ(カレー・オフだった)の時に、チラリとコミックの実写版映画の話が出た。マルミスト・オフだが、あんまり佐々木丸美の話はしないのである(笑)。 「デビルマン」「キャシャーン」「キューティー・ハニー」……私はまだ「ハニー」しか観ていないのだが、ふなちゃんたちの話からすると、やはり概ねこうしたSFコミックの実写版は△評価のようだった――そういえば、という感じで話題に出たのが、「ルパン三世」。 知る人ぞ知る、なのだが、実はアニメで有名な「ルパン三世」にも実写版があった。まだ「赤ルパン」が始まっていない頃――「青ルパン」が終わってからの製作だろう。ところどころに、原作テイスト以外に「青ルパン」でのムードも感じられる気がする。 キャストは、ルパン三世が目黒祐樹。私には、「必殺仕事人」第6話「主水は葵の紋を斬れるか?」での役が最も印象的なので「うーむ」という感じだったのだが、軽い科白回しや軽快な動きで、それなりにルパンといえなくもない。 オフのときも「えーっ!?」という声が上がったのだが、次元大介役は田中邦衛。 「どんなだったのか?」とオフで訊かれて、確か「バン! バン! バン! 以上0.3秒」と答えたと思う――その場面だけ覚えていて、他は全く記憶になかったのだが、今回観返してみて、やはりそのシーンが印象的だった。 田中邦衛が次元っぽい(ぽいだけだが)服装で、死神博士こと天本英世演じる殺し屋と対峙している。 銃を抜く。 バン! バン! バン! ワンカットずつ、の止め絵で三方向へ撃っている次元大介(の田中邦衛)。 そして通常画面に戻って、次元邦衛が言う。「以上0.3秒」。 カメはピンクルに言った。「見た?」 ピンクルは答えた。「見た」。 この奇怪な映像は確かに実在する。 ぜひ、現物を観ていただきたい。 銭形警部は伊東四朗。これもそれなりに銭形だった。 「五エ門は?」とオフの時訊かれて、「五エ門はまだいない頃の話だった」と応え、「えっ、五エ門は最初からいたんじゃないの?」と驚かれた話はオフレポで書いたけれど、観返してみたら、それどころかこの映画は、「ルパン三世デビュー」前からの話だった。 次元はルパン帝国再興のためにルパンを捜索しているし、峰不二子も映画の冒頭でルパンと初めて出会う。 銭形がルパンと対峙したのも、ルパンが不二子を脱獄させたからだった。 この峰不二子のキャラクターは、アニメでいえばやはり青ルパンの最初の頃のものだ。増山江威子でなく二階堂有希子の声で聞こう(いや、江崎英子が演っているんだけど)。 ルパンでなかったら、昔のドタバタ映画だな、で終わるところだけれど、これがルパン三世の実写版かあ……と思いながら観ると感無量だ(笑)。 「ルパン三世」ファンは、ネタとして観る分、損はない(笑)。(おっぺ)
|