感想文等 | 「はてしなき旅」がエンディングの陰鬱さで記憶に残るのに比べて、この「明日のひとみは……」はプロットや役者の演技にいつしか引き込まれる、芝居として記憶に残る佳作だろう。 ひとみ役の夏純子、ゲストの東野英心の2人が、主役の柴俊夫や異星人がこの回で何をやっていたかも忘れさせてしまう熱演で、実際、この回に異星人はいないと困るが、別にシルバー仮面は出てこなくていい(笑)。まあ、そんなだからとうとう路線変更してシルバー仮面はジャイアント仮面になってしまったのだろうけど(^^;)。 モンスターとヒーローとアクションさえあれば、あとのドラマ部分は好きに造っていい(でも視聴率が悪かったり玩具が売れなかったりしたら路線変更か打ち切りかもしれないけど)、そんな作り方で大胆不敵に造ったのかなという気もする。少なくとも、この頃の特撮番組を見返すと、「こんな殺伐とした物を子供が喜ぶのか」と言われたりする現代の仮面ライダー「龍騎」や「ファイズ」より、よっぽど暗くて重い感じがする。 プロットより、ストーリーより、キャラクターの感情がどれほど伝わってくるかが重要なんだと、こういうドラマを見られたときには、いつも、思う。(おっぺ)
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