感想文等 | このエピソードは「封印作品」なので、再放送などで観ることはできない。そのために画質のよくない、劣化したマモーみたいなダビング物が高値で流通しているようだ。 しかし、同じ封印作品でも、ウルトラセブン「遊星より愛をこめて」とは違い、ビデオソフトが発売されたことがあり、たぶん極めて稀なことだったのだろうが、レンタルビデオショップにも置かれていたりもした。おかげで私はこれを鑑賞できたのだが、なるほど「怪奇大作戦」の中でも極北に位置するエピソードだろう。岸田森の狂った姿はこの奇才ならではだろうし、なにより、いつものエンディングテーマのバックに映り続けている狂った犯人。これはインパクトが強い。 この「狂鬼人間」では、心神喪失による殺人が責任能力無しとされることへの疑問が提示されているが、同じような疑義が未成年者の犯罪にも言えるだろう。 この辺りについては、個人的にはここ数年いつも貫井徳郎「殺人症候群」を思い出す。もしも自分が……その時には、と――(おっぺ)
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