| 公的データ | 密室殺人、完了 完璧に騙せたはずだった ただひとりの女性をのぞいては 緊迫した攻防をシャープに描く“同窓会”ミステリー
照明は、点けたままでいいのだろうか? 暗くなっていく時間帯に、入浴時に部屋の照明を消すだろうか。 消さない、というのが伏見の結論だった。 照明のスイッチには手を触れずに、再びドアノブを握った。ゆっくりと引いた。 どん、と音がしてドアが閉まる。 よし。 伏見は一人うなずいた。 久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まった。〈あそこなら完璧な密室をつくることができる〉当日、伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬をひとつひとつ解いていく優佳。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
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