感想文等 | 本日は、ついに北村薫「盤上の敵」に手を出す。 雑誌連載中は、「まとまってから読もう」と思って手を出さず、迂闊にも雑誌を途中で処分してしまって「まとめて読む」ことができなくなり、その情けなさと悔しさが変にねじれて、なかなか単行本を買えずにいたのだった。
「私」連作や「覆面作家」などの感触を期待して読むと、冒頭部分でいきなりつっかえるかもしれない。その場合は、とりあえず第一章はとばして、二、三章を先に読んでから、それから第一章を。。。と読むとよいかもしれない。
ただ、いずれにしろ、中途でとんでもないショックを受けることになると思うのだが。。。それでもくじけず読んでいけば。。。
いつものように、また、何かをもらうことができるかもしれない。
「これが北村薫。。。?」と思う必要はやはりない。「私」連作にしても、他の作品群にしても、いつもこれと同じものは差し出されていた。 ただ、今回は、、、オブラートが少なかっただけだ。。。と、思う。。。
――心があるっていうのは、自分のだけじゃなくて、外の人の気持ちも、想像するためだと思うんです。
「まだ、これからもわたしと話してくれますか」
この科白1つでせつなくなってしまう、この科白に感情移入できてしまう、そんな自分を、知っている。。。(おっぺ)
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