感想文等 | 「繁殖期エロジウム」からのワイルドマン少尉の赤ちゃんがついに誕生……と思いきや、次々と起きる異常事態。キムは死に、ケスは消滅し、赤ちゃんもまた。 いくらなんでも、これだけ大勢のレギュラーメンバーを一度に失わせることはないだろうから、きっと夢オチとか時間が戻るとか、何かそういうことになるんだろうと思っていると、一転、何事も起きていない平穏なヴォイジャーが…… ここからのSFならではの怒濤の展開はエキサイティングだった。こう来たか、という意外さと満足感があった。 特に、赤ちゃんもそうではあるのだが、やはりキムの身に起きていることは一種のセンス・オブ・ワンダーだった。 前例はあったと思うが、要するに演出が効果的だということだろう。クリスティの「アクロイド殺し」だって、初めてのネタでは決してなかった。それが侃々諤々喧々囂々になったのは、それだけクリスティの演出がサプライズを産んだということだと思う。 ヴォイジャーの面白さは、こういう「見せ方」の妙にもあったんだろう。(おっぺ)
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