感想文等 | 重い、というのが最大の特徴である怪獣、スカイドンが登場。空から降ってきたのでスカイドンらしい。 で、この回は、それまでイデ隊員というギャグメーカーはいても、基本的にはシリアスなストーリータッチだったウルトラマンという番組が突然ギャグマンガのようになった特別版なのだ。 怪獣スカイドンに対して、科学特捜隊が次々と繰り出すオペレーション。ワイヤーロック作戦、オートジャイロ作戦、ロケット弾作戦、怪獣風船化作戦。別にスカイドンは暴れまくっているわけではないので、とにかく空に戻そうというところ。しかし次々とその作戦は失敗する。。。スカイドンは「重すぎる」のだ。 ウルトラマンも登場するが、スカイドンを持ち上げようとして、そのままギックリ腰のようにヘナヘナと崩れてしまう。勇壮なウルトラマンのテーマソングが流れていたのだが、その音楽までフニャフニャフニャと歪んで(笑)。 有名なシーン、ハヤタ隊員がカレーを食べている最中、スカイドンがまた落ちてきたとの知らせに慌てて変身しようとして、カレースプーンを空に差しあげてしまう、というのも実にこの「空の贈り物」のシーンなのだ。 かくも奇妙奇天烈に愉快に描ききられた「空の贈り物」は、ウルトラマンそのものがその後安易にギャグやバラエティに堕するわけではなく進んでいったので、特別なお楽しみ回として愛されている。この辺をはき違えて、毎回毎回バラエティ風味にしてしまった作品では、逆に一本一本はそんなに楽しめもしないのではないか。 別に「必殺仕切人」のことを言っているのではない(笑)。(おっぺ)
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