感想文等 | いよいよ、新キャラクター鋳掛屋の巳代松にスポットが当たってくる。 巳代松というキャラクターは、数ある仕置人たちの中でも情愛深く、最も「普通」「一般」に近いのではないか。とはいえ、「普通」「一般」の人たちが巳代松ほど本当に情愛深いのか、人情脆いのか、といえば(笑)。 これまでの仕置人たちは、みな一癖も二癖もあって「一般」の範疇とは大きく外れているキャラクターであることが殆どだった。また、そうでなければ仕置人などできるはずもない。けれど巳代松は、プロフェッショナルに違いないにも関わらず、限りなくアマチュアのような心性を持ち続けている。躊躇い、悩み、落ち込み、そういった「普通」の感性を、ふだんの生活でも仕事の場でも、持ち続けている。 まだこの第2話だけでは、そんな巳代松の圧倒的な「弱さ」という強い魅力を最大限感じることはできない。けれど、新必殺仕置人という長大なドラマの中、巳代松の存在は確かに全体のカラーを決定するだけの重みを持っている。(おっぺ)
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