語る「万華鏡」

(「はみだし者に情なし」の一部削除)

はみだし者に情なし(はみだしものになさけなし)

項目名はみだし者に情なし
読みはみだしものになさけなし
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺仕置人第3話。(おっぺ)
  • ―お前たちゃな、何の罪科もねぇ女たちをお前らの慰み者にしやがった。
     そのために首を括った女もある、身を持ち崩した女は二人や三人じゃねぇ
     その訴えを聞いてやる奉行所に役人がグルになってちゃ、一体この恨み、誰が晴らしてやるんだよ!?
     おぅ奉行所はな、北町と南町だけじゃねぇぞ
    ここに地獄の奉行所があるんだ……
  • 感想文等
  • この第三話は、個人的には多少印象が薄い。とはいえ、いくつかのシーンやセリフなど、見逃せない聞き逃せない部分はやはり多い。
     前回まだ仕置するに至っていなかった悪与力も今回仕置するのだが、この与力などは下っ端で、かなりの大物どもを仕置にかけていくのがこの第三話。
     話の中ではもう終盤になるのだが、例によって取っ捕まえた悪党どもをふんじばり、目隠しもした上でアジトに連れ込む(このアジトはが造って今回から出てきた)。そこで主水が嘯く。
     「乞食の金は臭いかよ。これだけはよく覚えとけ。その乞食が汗水垂らして稼いだ金で、おめえたちに仕置をしてくれと頼んでるんだ!」
     ものすごく覇気のある気合いの籠った叫びで……だが、その瞬間、念仏の鉄が今にも爆笑しそうな主水を軽くはたき、主水も悪党どもが何も見えないのをいいことにニヤニヤ笑いで応えるのだ。セリフの正義の味方ぶりなど大仰な芝居にすぎないとはっきり解るシーンなのだ。
     主水も自分たちのやっていることが正義だのなんだのと思ってはいない。だからそこには、いくら正義の裁きだからといって殺していいのかなどという迷いも悩みもない。仕掛人のように業も掟もないのでやりたいことをやりたいやり方でやる。それが仕置人快さであり痛快さなのだ。(おっぺ)
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