| 感想文等 | 赤川次郎の作品というのは、初期の頃はしばらく読んでいたのだけれど、もう10年くらいちゃんとは読まなくなっている。三毛猫ホームズの最初の5、6冊くらいまでは割りと面白く読んでいたのだが。。。 それが、今回これを読んでみたのは、どんでん返しがすばらしいという評判を伝え聞いたからで、初期の作品となれば、三毛猫ホームズ第一作の密室についても私は面白いと思ったクチなので、とりあえず読んでみようかと、ブックオフで50円で買ってきた(笑)。 まず、カバーにある「あらすじ」を読んだとき、思ったのは、『ははあ、さてはこのベテラン刑事が犯人という意外性のどんでん返しだろう』ということ。先にどんでん返しだの意外な犯人だのと聞いてしまうと、最初からこういうことを思いながら読むからいけない(笑)。 が、読み始めてみると、あれっと思ったのは、さながら叙述トリックというか折原一というか、場面場面の時間軸が登場人物の視点も含めて少しずつ錯綜しているのに気付いたとき。今まで読んだ赤川次郎作品では、基本的に時間軸に沿って話が進んでいたような。。。というのは、やっぱり赤川次郎は小説書きというより映画的シナリオ的な作家だろうと思うし、となると、時間が錯綜するタイプの筋の展開はあまりないように思っていたからなのだが。 これは叙述物クサイから、いよいよ眉につばを付けよう。。。と読み続け、と、こちらとしてはジェフリー・ディーヴァー以来、あらゆる登場人物を疑う癖がついている(笑)ので、コイツも(;?_?) ぁ ゃι ぃ、そいつも(;?_?) ぁ ゃι ぃ、とか思いながら読んでいくと、なんだかそいつらが次々死んでいく(笑)。 結果、「犯人」自体は、今さら「おおっ!」と驚くような人物でもなくなったのだけど。。。 この結末、これはなるほど、確かに意外というかどんでん返しというか、意表をつかれるものだった。こう来たか、という。。。 赤川次郎作品はユーモアミステリだ、というのはあまり信じていないのだけど、このブラックさは、やはりついうっかり忘れていたこのライターの特質だった。 でも、やっぱり文体のせいで、どうしても重々しくはならないんだけど(^^;)。またそれもブラックさを深めていると言えば言えなくもない。 もう一つ。前にも一、二度感じたことがあるのだけれど、案外赤川次郎作品はエロチックだ。特別ポルノ小説としての描写が為されているわけでもないのだけれど、不思議と性的に感じられる。なぜだろう?(おっぺ)
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